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2005年11月23日 (水)

ゲルニカからファルージャへ

  数年前、マドリードのレイナ・ソフィア美術館で、ピカソのゲルニカを観ました。大きな絵の前には、スペイン国内外からの訪問者が、ゲルニカに込められたピカソのメッセージを読み解こうと、ある者は立ち止まり、ある者は床に座り込み、じぃーっと長い時間をかけて、時には絵に見入り、時には視線を宙に浮かし、そして再び絵に戻って、考え込んでいます。

 乳呑児の亡骸を抱き慟哭する母親。胸はだけ素足で逃げ惑う女。両手を挙げ眼剥き絶叫する娘。馬嘶き牛茫然と佇み鳥涙す。灯りは暴力を赤裸々に照明する。地に倒れた兵士の左手には折れた剣と一本の小さな花。 

 1937年、ナチスドイツによる無差別爆撃により、スペインの古都ゲルニカの市民3000人が、虐殺されました。その直後、ピカソは激しい怒りを込めて、1ヶ月余の短期間に、大作『ゲルニカ』を描き上げました。

 イラクの古都ファルージャ。昨年の4月と11月、アメリカ軍の無差別爆撃により、6000人以上の人々が、犠牲となりました。最近のイタリアのテレビドキュメンタリーで、アメリカ軍が、化学兵器(白リン弾)を使用したことが報道されました。インターネットのサイトで、犠牲者たちの酷い死体が、映し出されています。

  Where's the New Picasso?  Fallujah,the 21st Century Guernica          by Saul Landau

 東京駅の近く、丸の内OAZO1階のロビーに、現物大の『ゲルニカ』(陶板レプリカ)が掲げられています。その隣りの大型のプラズマ・ディスプレィには、いつも、日経の株式情報が流されています。

 

 

2005年11月20日 (日)

ブログ開始

 窓の外は里山。この里山には、イノシシ・キツネ・タヌキ・ウサギ・シカ・フクロウ・ワシなどが、住んでいます。今は晩秋。きりっとした冷たい風が、既に葉の落ちた大きな欅の木を、時には小さく時には大きく揺すっています。欅の木の上は、雲ひとつなく青空がひろがっています。もう秋の農作業は終わり、農家の人達の姿を見ることも、稀となりました。

 私のブログを、はじめます。

 「里山のフクロウ」と名付けます。20年近く前、当地に住みはじめたころ、初めに出会った動物が、フクロウでした。夕刻、道路沿いの電話線にとまり、じっと考え込んだような様子に、感激した記憶があります。その後、近くの山を崩してゴルフ場が開発され始め、フクロウは姿を消していたのですが、最近再び目にするようになりました。彼は、やはり、じっと静かに考え込んでいました。 

 私も、窓の外の里山を眺めながら、考えてみたい。家族のこと、地域のこと、政治のこと、平和のこと、文学のこと、映画のこと、芸術のこと。テーマは「希望」です。ぼつぼつやってみます。

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