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2006年8月 6日 (日)

ゆったりとした絵

東京国立博物館の「若冲と江戸絵画展」に行ってきました。長沢芦雪「白像黒牛図屏風」に、強く惹かれました。
大きな白像と黒牛が、ゆったりと寝そべりながら、なにかを語り合っています。過ぎ去った日々のことや遠い故郷のことでしょうか。あるいは、自然の悠久さと宇宙の永遠性について、二人して哲学しているのかもしれません。白像の背中には、2羽のカラスがとまっており、こちらは、悪戯ごとを相談しているようです。のんびりした像や牛の眼とくらべ、カラスの眼は、いままさに悪さをし掛けようと、生き生きとしています。黒牛の足もとには、白い子犬が、女すわりをしています。この子も、大変小さいながらも、黒牛たちに負けないほどに、のんびりしています。私の、好きな絵の一枚に、加えます。

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