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2007年1月14日 (日)

どんと焼き

 「7時点火」ということで、孫と一緒に走って会場へ駆けつけました。途中、バリバリバリと勢いよく燃え上がる火の音が周囲に響き渡り、木や竹を燃やす匂いが漂っています。P1030353_2 会場に到着すると、丁度、火柱のてっぺんにあった達磨さんが、焼け落ちるところでした。すでに20人前後の村内の人びとが、集まってきています。火の勢いの強いあいだは、みんな火から2,3間は離れて、見守っています。後から駆けつけてきたひと達も、達磨や注連縄などのお正月飾りを持ってきて、火の中にくべていきます。ビニール袋に包んだまま投げ込まれますので、ダイオキシンが少し心配です。以前は、火災の心配から、東京あたりの都市部のどんと焼きが廃れていったとP1030381いうことですが、近年は、この環境問題から、下火になりつつあるようです。しかし、工夫次第では、火災とダイオキシンは、ともにクリアーできると思います。
 下火になると、火を囲んだ人びとの輪が、徐々に狭まります。そして、ヤマボウシの木の枝先につけた繭玉を、焼き始めました。繭玉は、上新粉を湯で練って蒸し、団子にまるめたもの。それぞれの家庭で作ってきて各自焼くのですが、焼けあがった時は、周りの人びとに振舞います。私は昨年同様、遠慮なくこのP1030389振る舞いに預かりました。うるち米だけの素朴な味わいですが、よく噛むとおいしさが感じられます。なんといっても、風邪を引かないですむのです から、ありがたいです。甘酒の振る舞いもありました。焚き火で、顔や胸は火照ってるのですが、やはり熱い甘酒は、ありがたい。腹の中まで、あったかくなりました。
 その昔どんと焼きは、正月7日にやぐらを組み、その後小正月までの間、子どもたちがそのなかで集い遊び、ときには夜番までして過ごしたとのこと。しかし、大正のおわりころ、火災によって6人もの焼死者を出したため、その後しばらくは禁止されていたということです。この悲劇は、同町内での出来事だったようです。                                 

 

 

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