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2007年2月12日 (月)

東京の休日

 上野の東京都美術館に「オルセー美術館展」を観にいきました。昨晩、NHKの美術番組で特集をしており、早速行くことにしたもの。人の多いことを覚悟のうえでしたが、9時半ごろ美術館に着いたときには、既に館内は相当多くの人びとで一杯でした。約2時間後に退出する頃には、入り口には長蛇の列ができ、入場制限をするほどにひとは膨れ上がっていました。
 「19世紀芸術家たちの楽園」をテーマとしたこの展覧会では、印象派の画家たちの作品を中心に名画をたっぷりと見せてくれ、満員の中ではありましたが、贅沢なひと時を過ごすことができました。

  

 エドゥアール・マネの「ベルト・モリゾ」(1872年)が、今日の私の「1枚の絵」。黒い帽子と衣装をまとったマネの弟子ベルト・モリゾは、表情にいまだ幼さを残しているように見えますが、彼女31歳のときのもの。口元をすこしゆるめ、いたずらっぽい大きな目で、こちらをじっと見つめています。画面左側からの光線は、顔半分を照らして陰影をつけ、彼女のかわいさを際立てています。モリゾは、師よりも9歳年下で、その弟と結婚しています。この二人の娘を、マネの友人ルノアールが描いた「ジュリー・マネ」や、モリゾ自身の作品「揺りかご」も展示されています。今回の展覧会の楽しみの一つは、こうした印象派の画家たちの人間関係を、作品を通して垣間見ることができたことでした。
 昼は新宿へ行き、中村屋でインド・カリーを食べました。アジア学専攻の若い研究者、中島岳志さんの名著『中村屋のボース』を昨年春読んだのですが、「インド独立運動と近代日本のアジア主義」を学ぶとともに、新宿中村屋のインド・カリーの成り立ちを知り、是非食べてみたいと思っていたものです。新宿中村屋のカリーもボースも、ともにお薦めです。

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