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2007年4月15日 (日)

名勝 楽山園

 隣の甘楽町に、小幡という小さな城下町があります。当地は、織田信長の次男信雄に始まる織田家8代150年と、その後を継いだ松平家4代100年の間、城下町として栄えました。小幡藩邸楽山園は、その織田氏によって造られた藩邸建物と庭園で、江戸時代は大変美しい庭園として広く知られていました。明治維新の廃藩置県の後、藩邸は壊され庭園も荒れ放題と成り、その後、誰一人振り向こうともしない状態が続いてました。このたび、甘楽町によって発掘調査のうえ復元され、町民にも広く公開 されるようになりました。2000年には、国の名勝にも指定され、現在、群馬県内では唯一残っている大名庭園です。(町のリーフレットから)

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  ひろびろとした回遊式庭園。池の水は透きとおり、大きな緋鯉が、背びれを水の外に出しながらゆったりと泳いでいました。この清水は、町を流れる雄川堰という用水路から導かれたものです。築山には、「梅の茶屋」と「腰掛茶屋」の2棟の茶屋があります。庭を回りながら景色を楽しむ人たちも、ゆったりとした気分に浸っているようでした。ひときわ賑やかな中国人観光客の青年たちが、カメラの前でポーズをとっていました。

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 梅の茶屋は、屋根は茅葺、庇(ひさし)がこけら葺の、品のいい茶室のようなたたずまいです。庭の1番高い地点にあり、その昔、武将たちが茶を飲みながら、池とその背景にある山々を眺めたのでしょう。
 庭園の北隣には弓道場があり、ちょうど練習試合が行われていました。周囲には、昔日の武家屋敷の雰囲気が、漂っています。小さく控えめなところが、この町の魅力です。
 

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 この小幡に、息子の家族が移り住むことになり、昨日引っ越してきました。

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