パルマ美術展
上野公園・国立西洋美術館で『パルマ-イタリア、もう一つの都』を観てきました。
16・17世紀、イタリア北中部のパルマで活躍した画家たちの作品を紹介した展覧会です。15,16世紀にフィレンツェ、ヴェネツィア、ローマで大きく花開いたルネサンスは、ここパルマの画家たちにも、決定的な影響を与えました。しかしパルマの画家たちは、ルネサンス絵画の自然・調和・明快・古典といったコンセプトとは違った、独自の画風を追求しました。曲がりくねったり引き伸ばされたりした人体表現を特徴とするマニエリスムといわれる潮流です。今回のパルマ展では、主にこのマニエリスムの画家たちの作品が、展示されています。このマニエリスムは、17、18世紀にヨーロッパ各地を席巻するバロック絵画に、深く影響を与えたとされてします。
印象に残った作品を2点、紹介します。