忘れ物
先週の木曜日、帰りの電車で読書中、辞書を引こうとして鞄のなかの電子辞書を探したのですが、ありません。朝の通勤途上、新幹線で使った記憶がありましたので、職場に忘れたのかなと電話で確認したところ、机の上にも引き出しの中にもないとのこと。新幹線の中に忘れてしまったようです。この電子辞書は、前の職場で退職記念にいただいたもので、新幹線読書が常態の私にとっては、無くてはならない必需品だったものです。新たに買えば、2,3万円はするはず。困りました。
新幹線への忘れ物は、これが3回目です。何年か前に、読書中の本を座席の前の網に入れたまま下車してしまいました。帰宅後、東京駅のJR忘れ物係りに電話をし、乗っていた新幹線の便名と書籍名とを言って探してもらったところ、届けられており、無事手元に戻ってきました。もう一度は、やはり新幹線で、東京国立博物館で買った仏像を彫った金属製の本の栞ですが、これは出てきませんでした。気に入りの栞だったのですが、残念でした。そして、今回の電子辞書。いずれも、落としたのではなくて、置き忘れたことが原因のようです。最近、「忘」の字が、とみに身近になってきた気がします。
今回も東京駅の忘れ物係りに電話したのですが、届けられていませんでした。がっかりしました。しかし諦めきれずに昨日、直接、東京駅の忘れ物預かり所を訪ねてみました。以前は八重洲南口にあったのですが、ビル工事のため東京駅でも一番端っこの、日本橋口に近いところに移転していました。書類に必要事項を書いて係りの方に提出したところ、早速パソコンで検索していただきました。そして、出てきました。
感激しました。思わず「日本の社会も、捨てたものではないな」と思いました。
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