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2007年9月22日 (土)

平山郁夫 祈りの旅路

 東京国立近代美術館で開かれている『平山郁夫 祈りの旅路』展を観てきました。
 この展覧会は、平山郁夫77歳の喜寿を記念し、「画業60年をたどる大回顧展」として開催されたもの。代表作約80点が一堂に展示され、至福のひと時を過ごすことができました。第1章仏陀への憧憬、第2章玄奘三蔵の道と仏教東漸、第3章シルクロード、第4章平和への祈り、と展示は4章に編成され、平山氏の画業を振り返っています。
 シルクロードを描いた作品が、好きです。黄土色の砂漠や峻険な高原を旅するラクダの隊商、オアシスの市場に集まった多様な顔の人々、そして楼蘭や長安の遺跡。2,3千年にわたる古い歴史への想像力を喚起してくれます。第4章平和への祈りは、被爆者平山郁夫の60年の画業がその底流に、原爆で死んでいった人々、世界のいたるところの戦争で死んだ人々への鎮魂と祈りがあることを、説得力をもって示してくれました。
 

Photo

 『絲綢の路 パミール高原を行く』(2001)。パミール高原は、中国、パキスタン、アフガニスタンを結ぶ要路です。昔、僧侶がとおり商人がとおり多くの民族がとおって、東西文明が交流しました。ラクダにのって旅する人たちは、なに人なのでしょうか。アフガン戦争の最中にある現在、テロリストやスパイも、こうして行き交っているのでしょうか?平山さんのシルクロードの作品を観ていると、昔への想像力を喚起されるだけではなく、どうしても現在のアフガンやイラクの戦争に、思いがいってしまいます。

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