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2007年10月31日 (水)

ロケット発射 !

P1000783  日曜日の昼下がり、二人の孫を連れて近くの公園へ行きました。公園の片隅に、太い電信柱のようなものを積んだ軽トラックが止まっていました。近くにおとなの男が二人、なにやら忙しげに立ち働いています。しばらくすると公園の拡声器から、アナウンスが流れました。「ロケットを発射します。みなさ~ん、集まってください」。

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2007年10月27日 (土)

ムンク展

 上野の国立西洋美術館で『ムンク展』を観ました。金曜日は、美術館が夜8時まで開いているため、週末の美術鑑賞が習慣となりつつあります。昨日は雨が降っていたこともあり、入場者はさほど多くなく、ゆっくり鑑賞することができました。
 かつて私の観たエドヴァルト・ムンク(1863-1944)の作品は、倉敷・大原美術館の「マドンナ」(リトグラフ)だけです。オスロ国立美術館での「叫び」「マドンナ」の盗難騒ぎなど、話題の多い画家ですが、今までその作品を観る機会に恵まれませんでした。

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2007年10月21日 (日)

芋煮会

P1050372 今日は、隣り組の芋煮会。5月薫風の季節の「新茶と蕎麦の会」につづくイベント第二段です。天気は快晴、空気はピリッとして、木陰や屋内では少し寒いほどでした。が、会場のビニール・ハウスの中は、ティーシャツ一枚が丁度いいくらいの暑さ。そこで、黒の寒冷紗で日除けをし、多少は暑さをしのぎました。
 午前中、男性たちが区の恒例の道路清掃をしている間に、女性たちが会場の農家の庭先に集まり、芋煮会の準備をはじめました。

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2007年10月20日 (土)

秋の尾瀬ヶ原

P1050226 2年ぶりに秋の尾瀬ヶ原を歩きました。朝8時現在、天気は快晴、気温8℃(戸倉)。厚手の長袖シャツのうえに薄いジャンパーを着ていたのですが、少し寒いのでセーターを着ました。1人だけの尾瀬行は、今日が初めてです。
 鳩待峠から見上げた高い空には薄雲が静かに流れ、空気はひゃっとして気持ちよく、今日の尾瀬ヶ原散策を祝福してくれているようです。

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2007年10月19日 (金)

小説『サラム』―日本の中のアフガン

 月刊誌「世界」10,11月号に掲載されたシリン・ネザマフィ著『サラム』は、第4回留学生文学賞の受賞作です。著者シリン・ネザマフィは、神戸大学で学んだイラン出身の女性留学生です。同賞紹介記事によれば、現在日本で学ぶ留学生は12万人近くになり、この作品は、応募の13カ国100作品の中から選ばれました。
 物語は、アフガン難民の少女レイラの難民認定の運動が主なテーマとなりますが、その中で彼女の辿ってきた過酷な運命が語られ、今後彼女を待ち受けている絶望的な未来が暗示されます。レイラの他、難民認定に奔走する日本人弁護士田中先生とアルバイトで通訳を引き受けたイラン人留学生「私」が、主な登場人物。

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2007年10月14日 (日)

マタギの世界へ

 熊谷達也著『邂逅の森』(04.1 文芸春秋刊、文春文庫)を読みました。東北ものの一冊として書店で手にいれ、仕事帰りの新幹線で読み始めたのですが、たちまちマタギの世界に引き込まれ、高崎駅に着いた後も駅待合室で読み続けることになりました。学生時代に読んだ柳田國男の『山の人生』で、都市や農村に住む人々のカテゴリーでは括り切れない人々の存在を初めて知り、軽いショックのようなものを感じたことを思い出しますが、『邂逅の森』との出会いは、そのとき以上の興奮をもたらしました。
 冬の峻険な山岳や森のなかを、熊やカモシカを追って勇躍するマタギたちの姿が鮮やかに描かれ、私たち読者は、雪深い東北の山中に誘(いざな)われます。マタギたちの山は、人と熊との関係のなかで、あくまでも神聖な山の神の支配する世界です。他方、人里に下りたマタギたちを待ち受けているのは、貧しい生活と愛欲と物欲が渦巻く人の支配する世界です。小説『邂逅の森』は、聖なる山と俗なる人里の二つの世界が織りなす、山の民の壮大な叙事詩です。

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2007年10月 8日 (月)

フェルメール『牛乳を注ぐ女』

Photo 左に折れて次の部屋に入りました。明かりを落とした広い部屋に、たった1枚の小さな絵が、スポットライトを浴びて壁に架かっていました。すでに多くの人が、声もなく静かにその絵に見入っています。「あっ、これだ!」と、昔の恋人に再会したような軽いときめきを覚え、その絵にゆっくりと近づいていきました。数年前、家内が旅行から持ち帰ったポスターを額に入れ、書斎の壁に架けて日に一度は眺めてきた絵です。丁度、レコードやCDで若い頃から聴き慣れた音楽を、初めてライブで聴いた時のような、軽い興奮を覚えました。(国立新美術館 フェルメール「牛乳を注ぐ女」とオランダ風俗画展より)

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2007年10月 7日 (日)

野反湖の紅葉は?

 家内とお袋とともに、野反湖へ行ってきました。朝起きて快晴の空を見上げ、「山へ行こう!」ということになりました。1年ぶりの訪問です。自宅からは110㎞、車で3時間ほどの道程です。
P1000508 野反湖は、中津川を堰き止めて造られた、標高1500メートルの山岳にあるダム湖です。中津川は、群馬・長野・新潟の3県を流れ、秋山郷を経て津南町で信濃川に合流しています。20数年前に群馬に来て以来、ほぼ毎年訪れる場所のひとつです。なんどか湖畔にテントを張ってキャンプをしたことが、なつかしい。10年ほど前か、10月10日の体育の日に来た時の紅葉の凄さは、今も忘れられません。

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