妙義山 紅葉狩り
昨日、遠方からの友人3人と妙義山を歩きました。天気は快晴。やや肌寒い感じでしたが風もなく、山歩きには絶好の日和。コースは関東ふれあいの道という一般向けの道ですが、少しズルをして、上から下への登山となりました。12時少し前に、紅葉ライン頂上の中之岳駐車場を出発し、第一石門に向かいました。
自動車道路から山道に入ってすぐ、5,6メートルの高さのお試しの鎖場をよじ登っていくと、下山中の年長者グループの登山客から「すごいわ」とほめられ、ちょっとその気になって早速石門めぐりへ出発。
第一石門。岩山にかぽっと大穴が穿(うが)たれた感じ。既に妙義山の奇岩のおもしろさに、気持ちははずみます。
そこから10分弱のところに、岩壁を鎖にたよって横断する蟹の横ばいがありました。慎重に足を運びながら渡り終えると、今度は鎖が縦に張ってありました。これで、第二石門をくぐり抜けようという訳です。こちらは慣れない者にとっては、すこし怖い。よじ登った後は、きっと絶壁を鎖で降りるのだろうなと、嫌な感じを胸に 登っていきました。予想に違わず、10数メートルの崖が待っていました。先行するSさんの顔は、緊張感で強張っているようです。でも、降りのほうが、楽に感じました。この先、どんなところが待っているのか、気掛かりになってきました。入山後たったの20,30分のことです。
第二石門から20分ほど歩くと最も大きな第四石門に着きました。石門前には木のベンチがあり、多くの登山客が昼食をとっていました。遠くに、大砲岩が見えます。
大砲岩に人が登っていました。遠くから見ているこちらの足がすくみそうです。
丁度岩陰に太陽が入ったところでしたが、やはり逆光でした。しかし、シルエットが、妙義山の奇岩の美しさを見せてくれます。
北側には、大砲岩に向き合ったローソク岩が、立っています。第四石門を後にして大砲岩と妙義神社の分かれ道に差し掛かったとき、鎖場で顔の強張っていたSさんが、急にめまいがするといってへたり込んでしまいました。しばらく休息の後回復、周りの心配を他所に元気に歩き出しました。何か持病でもあるのかと気になりましたが、強度の高所恐怖症でさきほどの鎖場で神経を擦り減らした、とは本人の弁。恐怖の和らいだ頃には、一番の元気者になりました。
大砲岩と妙義神社の分かれ道から20分ほどいったところに、巨大な岩がありました。左下の人物が、蟻のように小さく見えます。この先あたりから、鉄製の長い階段が続きました。これを登ることを考えたら、ぞっとします。
第四石門の少し前から、木々の紅葉が美しくなってきました。妙義山は、カエデやモミジの多い山です。他の木々も、多様で豊かな色を競い合っています。妙義神社に向かって降るにつれて、まだ紅葉していない緑あざやかなモミジが残っており、来週の連休にもまだ紅葉を十分に楽しむことができそうな感じでした。
第二見晴らしから見た金鶏山。ここからは、下仁田か妙義町の山里を見下ろすことが出来ます。妙義神社まで残り1.4キロメートル。下り道もゆるやかとなり、ゆっくりと紅葉を楽しみながら、30分ばかりで妙義神社にたどり着きました。時刻は3時30分。
上から下への登山は、正解でした。この逆では、私たちのグループでは、途中で引き返すところでした。紅葉を楽しむこともできなかったと思います。
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