映画『厨房で逢いましょう』
ある田舎町のレストランに集った三組のお客たち。彼らは、各々のテーブルでシェフ自慢の料理に舌鼓を打っています。会話ではなく、料理そのものを愉しんでいます。顔には満足の表情が一杯で、まさに至福のときを過ごしています。おや、皿を舐めている男性もいますよ。そして食事が終わったとき、全員が立ち上がって、シェフに対して賞賛と感謝の拍手を贈りました。たった三つのテーブル、二月まで予約で一杯、そして料金は300ユーロというレストランの、ある日のディナー風景です。思わず舌なめずりをしました。昼食をとった直後なのに、お腹が鳴るような気分でした。俳優たちは演技ではなく、きっと本当に美味しい料理を堪能しているんだなあ、と思いました。
ミヒャエル・ホーフマン監督作品『厨房で逢いましょう』(ドイツ・スイス 06)のワンシーンです。今年観納めの、ちょっと素敵な映画でした。エンド・クレジットが流れる様子を見ながら、心のなかで、満足のため息を吐き出しました。
あけましておめでとうございます。賀状を見て、さっそく貴殿のブログ<里山のふくろう>
を拝見しました。なかなかこまめにしっかりと書かれてますね。学のない私にはちょっとむつかしい記事もありますが、政治世相のことや、里山の季節の素顔などは興味深く読ませてもらいました。これからも楽しみにしています。ところで、昨年10月末に友人と群馬の法師温泉と四万温泉へ二泊三日の旅を楽しんできました。時間があったので吾妻渓谷のハイキングもしました。車窓から群馬の山々や畑を眺めながら、そのときふとあなたのことが頭をよぎりました。私も早や六十の半ばを過ぎましたが、一ヘクタールの稲作と野菜や果樹つくりを楽しみ、相変わらずジョギングやマラソン大会も楽しみながら、ときどき長野や岐阜の温泉めぐりも友と出かけるといった日々を送っています。おかげさまでまだ元気です。あなたも健康でよいお年を。
投稿: 若林弘 | 2008年1月 3日 (木) 10時05分