「もはや」と「いずれ」
以前青森に出張したとき、車で案内してくれた当地の若い社員が、目的地に着くすこし前に言いました。「もはや着きます」。「まもなく」じゃないかと訂正しますと、本人はキョトンとしていました。ただ広辞苑では、「もはや 最早=《副詞》いまとなっては。もう。すでに」とありますので、「もはや=もう 着きます」と収まらないわけではありません。
同じ頃の岩手での体験。取引先の部長に新規商品の提案をしたところ「いずれやんなきゃなんねぇ」との返事。よくわからないので現地社員に確かめたところ、「是非やりたい」という意味だとのこと。6年経った現在、取引皆無なところから判断して、「いつとは言えないが、近い将来。そのうちに」(広辞苑)の意味だったことは明らか。