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2008年3月30日 (日)

探鳥ごっこ

 ここ数日の早朝、裏の竹薮から、キツツキのドラミングをする音が、聞こえてきます。空洞の竹をくちばしで激しくつつくので、かん高い連続音が、寝床にいる私の耳に届きます。夕方、犬たちを散歩につれていったときも、同じ竹薮でドラミングの音が聞こえました。あんなに長時間、激しく連続で、朝も夕も竹をつつき続けて、くちばしや首がおかしくならないのかと、同情します。この冬にはたびたび、わが家の庭にもやってきて、樹の幹をつついていました。シジュウカラの群れと一緒に来て、樹の幹の下方から上方に移動しながら、ドラミングをし続けていました。野鳥図鑑で調べると、コゲラでした。

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2008年3月29日 (土)

里山の春

P1050761 午前中、まわりの山を散策しました。いま、スミレの花が、あちこちで咲いています。家の近くでは、アスファルトの割れ目からほそい花序をのばし、小さな紫の花を空に向けて、咲いています。山の崖や木々のしたでも、かわいく咲いています。色の薄いものから濃いものまで、さまざまです。日向のほうが多いようですが、陰地にも生えています。スミレの花が咲けば、もう春です。桜の満開まであと10日ぐらいか。

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2008年3月23日 (日)

復活祭

P1010557_2  お袋と家内をともない、前橋カトリック教会へいきました。12月のクリスマス以来です。迂闊にも、今日が復活祭だとは、教会へ行く直前に、ミサの時間確認のためホームページを開いて、始めて知りました。復活祭が移動祝日であり、春分の日のあとの最初の満月の次の日曜日、ということは知っていましたが、その満月が昨晩だとは気がつかず、今日がその日だとは、思ってもみませんでした。ともあれ、お袋のお供とはいえ、復活祭のミサにあずかるのは、40数年ぶりのことです。
 世界のキリスト教徒20億人が、今日地球のすみずみで、キリストの復活を祝っているのです。

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2008年3月22日 (土)

『太平洋の防波堤』

Photo  1930年代の仏領インドシナ。校長だった夫に先立たれた母親と二人の子供たち。15年の間、映画館のピアノ演奏などで、倹しくくらしながら、貯金をします。そのお金で購入した払い下げ地は、夏になると高潮に舐め尽くされる耕作不能の地でした。母親は、住んでいるバンガローを抵当に借金をし、何百人もの農夫の協力を得て、太平洋に向けて防波堤を築きました。雨期が来て苗を植え、2ヶ月の間苗はすくすくと生長しました。しかし7月、高潮に襲われ防波堤は一晩で崩壊してしまいました。
 マルグリット・デュラス著『太平洋の防波堤』(河出書房新社 池澤夏樹編 世界文学全集Ⅰ‐04 08.03刊)は、この親子三人の、耕作不能地からの脱出の物語です。

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2008年3月16日 (日)

『軍事ケインズ主義の終焉』を読む

 「軍産複合体」という言葉を始めて聞いたのは、アメリカ合州国大統領アイゼンハワーの退任演説においてでした。巨大な軍隊と大規模な軍需産業の結合が、議会や政府の政治・経済・軍事の政策に決定的な影響を与えることに、厳しく警告を発したものでした。当時中学生の私には、アメリカの最高権力者だった人が何故、退任に当たってこんな警告をしたのか、理解できなかつた記憶があります。
 先週、この「軍産複合体」に関する二つの話題に出会いました。

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2008年3月15日 (土)

榛名梅林

P1010470  天気よく風もないので、お袋と家内を伴って、梅の花を見に行きました。はじめ安中の秋間梅林へ行ったのですが、ほとんどの樹が二,三分咲きで、梅花見物には、やや早すぎました。そこで、秋間よりもやや低い丘陵にある榛名梅林に変更、こちらは五分~七分咲きくらいでした。お袋を車椅子に乗せ、やや勾配のきつい坂道を息を切らせながら、90分ほど散策しました。

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2008年3月 9日 (日)

ウルビーノのヴィーナス

P1010469 3月4日自宅裏山で、今年初めてウグイスの囀る声を聞きました。昨年より1週間ほど遅いようです。小さなピンクの花、ホトケノザの開花も遅く、周辺ではここ数日にやっと咲き始めたところです。暖冬だった昨年からはずっと遅くれて、西上州の里山にも、春が確実に近づきつつあります。
 週央、暇を見つけて国立西洋美術館に、イタリアのヴィーナスたちを観に行きました。古代、ルネサンス、そしてバロック初期の、絵画・彫刻・工芸品に表現されたヴィーナス70点。その中心は、フィレンツェのウフィーツィ美術館から来た、ティツィアーノ(1488-1576)作『ウルビーノのヴィーナス』(油彩119*145cm1538)。

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2008年3月 8日 (土)

『憲法・古典・言葉 加藤周一対話集』を読んで

 「どんな花が世界中でいちばん美しいだろうか。春の洛陽に咲き誇る牡丹に非ず、宗匠が茶室に飾る一輪に非ず、ティロルの山の斜面を被う秋草に非ず、オートゥ・プロヴァンスの野に匂うラヴァンドに非ず。
 1960年代の後半に、アメリカのヴィエトナム征伐に抗議してワシントンに集まった「ヒッピーズ」が、武装した兵隊の一列と相対して、地面に座りこんだとき、そのなかの一人の若い女が、片手を伸ばし、眼のまえの無表情な兵士に向かって差しだした一輪の小さな花ほど美しい花は、地上のどこにもなかったろう。」(加藤周一著『小さな花』かもがわ出版03.9刊)
  3ページのみじかいエッセー「小さな花」の冒頭文です。文芸評論家の加藤周一さんを紹介するのに相応しい文章として、また私のもっとも好きなエッセーのひとつとして、引用しました。
 

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2008年3月 3日 (月)

『存在の耐えられない軽さ』

Photo 「永遠の回帰というのは謎めいた思想だから、ニーチェはこの思想によって多くの哲学者たちを困惑させた」という冒頭文で始まる小説、ミラン・クンデラ著『存在の耐えられない軽さ』(河出書房新社 08.2刊、池澤夏樹編世界文学全集第3巻)は、その題名からして、読者の私を、困惑させます。これは、「存在」をテーマとした哲学小説なのでしょうか ? そう。しかし、四人の男女の織りなす、エロチックな恋愛小説でもあります。

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2008年3月 1日 (土)

映画『胡同の理髪師』

Photo146769  週末の午後、岩波ホールはほぼ満員の観客で埋まってました。そのほとんどが、シニア層。ハスチョロー(哈斯朝魯)監督作品『胡同の理髪師』を観に来た人たちです。パンフレットに書かれた監督の挨拶「観客の皆様が、北京の胡同(フートン)に住む、愛すべき老人の生き方に何かを感じていただければ幸いです」。
 さて、北京から東京へのメッセージを見てみましょう。

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