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2009年1月30日 (金)

母のこと その後

P10506051  昨夏、胃ガンと診断された母(95歳)は、年明け極端に、食が細くなってきました。それまでは、食後嘔吐を繰り返すにもかかわらず、さほど食欲が落ちていなかったのですが、朝は牛乳とヨーグルトのみ、昼は抜いて、夕飯はふた口ほどのご飯と梅干1個に味噌汁だけ。おやつのアイスクリームやゼリー状の栄養補給食品も、すすめると顔をしかめて拒みます。

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2009年1月25日 (日)

ヴァージニア・ウルフ著『灯台へ』

Photo   事件や犯罪はおろか出来事自体が、ほとんど起こりません。正確にいうと、事件や出来事が、この小説ではあまり意味を持っていない、ということです。3部構成の「第1部 窓」では、ある一家とその客人たちが、小島の別荘で、休暇を過ごしています。家族は、哲学者とその妻。この夫妻には8人の子供たちがいます。客人は、老いた詩人、初老の科学者、若い学者、女性画家、そして恋する若い男女の6人。これら16人の心の揺れ・動く様子が、克明かつ繊細に描かれ、それぞれの関係性が、炙(あぶ)り出しのようにページを繰っていくにつれ、浮き上がってきます。
  ヴァージニア・ウルフ著『灯台へ』(河出書房新社 池澤夏樹編「世界文学全集Ⅱ-01」)は、このような感じの小説です。

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2009年1月24日 (土)

馴染みの店が消えていく

 先日、荻窪の職場近くの中華料理店が、店を閉じました。ここ10年近く、月に2,3度通っていた、ワンタン麺の美味しいラーメン屋だったのですが、暖簾のはずされた入り口には、「12月31日をもって閉店しました。40年来のご愛顧に感謝します」と、店主の律儀な性格そのままの文字で書かれた告紙が、貼ってありました。50代の主人夫婦とその息子らしい男性の3人で、店を切り盛りしていたのですが。

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2009年1月18日 (日)

村のお付き合い、そして経済危機

P10506941 今朝は早くから、同じ区の仲間とともに、耕作放棄された田圃の雑草刈りをしました。地主は東京に住んでいるとのことですが、数年前に挙家離村したとのこと。この仲間は、ホタルの会と称して、当地にホタルを呼び戻そうと夢みる人たちですが、今朝は6人での作業でした。耕作放棄されてまだ数年しかたっていないため、セイタカアワダチソウが繁茂しているくらいで、柳の木が生えだした他の耕作放棄田と比べると、作業は簡単でした。ため池と水路を整備して、カワニナの生育環境を整え、ホタルを呼び込もうととの作戦。はたして、ホタルの舞う日は、何時のことか。

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2009年1月17日 (土)

オバマ大統領の誕生

  今朝とどいたAMLメーリングリスト(オルタナティブ運動メーリングリスト=反戦・環境・人権運動のためのネット・メディア)を開き、イスラエル軍のガザ攻撃によって犠牲となったパレスチナの人びとの写真を目の当たりにして、彼らの恐怖心と絶望感に言葉をなくしました。孫のような幼い子どもの遺体を、目を背けたい気持ちを抑え見つづけていると、体の奥のほうから怒りと悲しみが込みあげてきます。イスラエル政府に唯一、強い影響力をもつとされるアメリカ大統領の、新旧交代の狭間を狙った戦略的な爆撃だというような解説は、悪魔の声としか聞こえません。

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2009年1月12日 (月)

ケン・ローチ監督『この自由な世界で』

Photo_3 シングル・マザーのアンジーは、職業紹介会社を理不尽に解雇され、ルームメイトとともに自ら職業紹介所を立ち上げます。ポーランドはじめ外国からの移民労働者を、工事現場や工場に日雇い派遣するのです。
 アンジーには11歳の一人息子がおり、両親にあずけています。また、多額のローンの返済がのしかかってきています。何とかこの苦境を乗り切らなければなりません。少しでも多く儲けたい。そのためにアンジーは・・・・・。
 ケン・ローチ監督『この自由な世界で』は、現代イギリスの最底辺に位置づけられた移民労働者と、彼らを搾取して不当な利益をあげる経営者たちの姿を、赤裸々に描きだします。前作『麦の穂をゆらす風』同様に、心臓を鷲つかみにされるような、つらい感動を覚えました。

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2009年1月11日 (日)

F.L.アレン著『オンリー・イエスタデイ』

 トヨタ自動車の赤字転落やウェッジ・ウッド倒産のニュースが、世界を駆け巡ります。突然の解雇通知で職と住を失った日本各地の派遣労働者、家を失いテント生活を余儀なくされたアメリカのサブプライムローン破綻者、そして失業によって故郷へ帰る中国農民工など、世界中の労働者の苦難の姿が、日々伝えられます。アメリカ発の世界金融危機が、大不況を予感させる経済危機へと深化し、拡大してきました。そして、アメリカ国民は既に、オバマ次期大統領の”CHANGE“に賭けることを決意し、1月20日の新大統領誕生を、大きな期待感をもって待っています。しかし、不遜にして愚昧な、決断のできない首相が居座り続ける日本では、閣僚が「定額給付金」をもらうかどうかの脳天気で国民を愚弄した議論を、ヘラヘラとやっている有様で、派遣村の運動に希望を見出しつつも、政治への閉塞感が、耐えられないほどに漂っています。大不況を食い止められるか否か、政治は断崖絶壁のキワに立たされているのです。
 先に読んだガルブレイス著『大暴落1926』(日経BPクラシックス)に引き続き、F.L.アレン著『オンリー・イエスタデイ』(ちくま文庫 93刊)を読みました。ネチズンカレッジの加藤哲郎さん推薦の大不況関連書籍のひとつ。1918年の第1次世界大戦終結の日から1929年の株価大暴落にいたる11年間の、アメリカ社会の変容が、ジャーナリスティックな筆致で克明に描かれます。

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2009年1月 5日 (月)

スイス映画『マルタのやさしい刺繍』

Photo_3 スイスの小さな村に住む80歳のマルタは、夫を亡くし半年も喪に服したまま、いきる気力を失っています。そんなマルタのことを、息子や村びとが、大層心配しています。あるとき、友だちの一人が励ましの気持ちを込めて、マルタの若い頃の夢であった、ブティックの開店をすすめます。なんと、スイスの伝統的な刺繍をほどこしたランジェリーを作って売ろうというのです。牧師の息子と村の政治リーダーは、下劣で利己的だといって、排斥しょうとしますが・・・・・。
 スイスの若い女性監督ベティナ・オベルリ作品『マルタのやさしい刺繍』(スイス・2006年)は、年老いた人々が紡ぎ織る、楽しく心あたたまるおとぎ話です。

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2009年1月 2日 (金)

謹賀新年

P10202691_3  あけまして おめでとう ございます
 新年が、ジャージー種の乳房のごとく、ふくよかな年でありますように。
 
仕事と住いを奪われた人々が、政治の力によって、それらを奪い返すことができる社会を、つくりたい。衆議院選挙は、大きなチャンスです。
 すべての生命と人類の希望を奪ってしまう戦争の企みに対しては、毅然とNo !の声を。小沢民主党政権の誕生が、アフガニスタンへの自衛隊派遣となることを懸念します。衆議院選挙の最重要争点として、注目していきたい。

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