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2009年2月14日 (土)

変わる村の付き合い

P10508421  この水曜日は、組内恒例の春祈祷でした。春祈祷については、2年前のこのブログに詳しく紹介しているので繰り返しませんが、要は隣組の年1回の約束事を決める集まり。私の参加してきた過去20回は、比較的平穏な集まりであったのですが、今年はいささか勝手が違いました。

 まず参加者が8人と、いままでで最少人数となりました。9家族の夫婦参加という慣行でしたので、いつもは15,6名での賑やかな集いでしたが、今年は極端に少ない。50代の娘さんを亡くされその四十九日の法事で欠席された最長老のご夫婦、外壁工事屋さんとバイク屋さんは、それぞれ仕事で欠席。私の家内は、母の介護と孫たちの世話のため欠席。そして、経済的理由で欠席となった家族がひとつ。
 それは、3500円の参加費が出せない、というものでした。80歳台の母親と50代の息子さんの2人家族。この息子さんは定職がなく、自家用の野菜を細々と栽培している程度の農家です。「組」組織は慣行として、全員参加を原則としています。さてどうしょう、と参加者が頭をひねった結果、来年以降は、区の公民館で茶を飲みながらの春祈祷にしょうと決まりました。長年続いてきた近場の温泉での、つつましくも楽しい宴の集いが、こうして中止することになりました。近くの組内でも同様に、春祈祷のお出掛けは、無くなってきていると聞きます。ますます村の付き合いが、疎遠となりつつあります。
 私の住む地区は、6組54戸が集まって「区」を構成します。この区には、区長・区長代理・環境衛生委員という3役のほか、農事組合長・水利組合長・民生委員等の役職があります。各役職は、区を構成する各組から出すことになります。そして今年、私に「環境衛生委員」の役が回ってきそうです。この春祈祷の場で、長老から言い渡されました。3月の区総会で決まるとか。何をやるのか?町の健康診断の案内等をやる、とのこと。その程度のことならと簡単に考えると、後で後悔します。「衛生」の2年の任期が終わると、「区長代理」2年が自動的に回って来、そして更に、「区長」2年の任期が待っているのです。つまり6年間、区の仕事をやることになります。嗚呼!
 しかし、いづれはやらなければ、と思っていました。縁もゆかりもない他所からの移住者である私たち家族が、この地の田畑や里山の二次的な自然の恵みと、ひとびとの暖かい人情を、心地よく堪能し享受することのできた恩返しのつもりで、そのように考えていました。そこで考えました。折角6年間も区の3役をやらせていただくのなら、何か楽しいことをやろう、と。さて何をやるか?この1年、「衛生」係りをしながら、じっくりプランを建ててみたく思います。「○○・里づくりプロジェクト」のような感じの運動かな。 

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