里山多忙
この2週間、週末は地元の行事で、多忙でした。23日の土曜日は、組内恒例の「新茶と蕎麦の会」。3年目の今回は、参加者10名と少し寂しかったのですが、いつものように新茶を楽しみ、地元産の手打ち蕎麦を美味しくいただきました。家内が作った野蕗のきゃらぶきが好評でした。野蕗を水と醤油と黒砂糖で、5日間にわたりガスのとろ火で、計40時間煮込んだもの。十分に手を掛け、黒光りした見事な仕上げでした。隣りの農家の奥さんから教わったもの。
翌日は早朝から、里山清掃。放棄された桑畑は、篠竹が生い茂り、雑木林には孟宗竹や真竹が遠慮会釈なく侵入してきて、里山は大荒れの状態です。これに耕作放棄された田畑を加えると、村はまさに荒れ果て、人は寄り付かず、野獣たちの天下となります。
こうした状態に危機感をいだいた人が集まり、地元の「資源と環境を守る会」を立ち上げました。常時参加者12,3人の会です。そしてこの日は6人での作業となりました。やっと軽4輪が通れる細い道沿いの篠を刈り取り、道沿いに捨てられていた粗大ゴミを集めました。錆付いたトタン板やガラス戸、そして石油ストーブや節句人形を、軽4輪3台分回収しました。
そして今週、昨日の夜は、「資源と環境を守る会」役員会。国の「農地・水・環境の保全事業」による補助金を活用しての、地域起こし運動です。ホタルが飛びかい桜の咲き乱れる里づくりを目指そう、といった趣旨。参加者は60,70歳代中心。「生きているうちに見られるかねえ~」なんていいながら、皆さんそれなりに真剣です。
今朝は、小学校裏の桑畑を開墾してつくった、花畑の整備作業。この春には、菜の花とポピーがにぎやかに咲いていました。これもボランティアでの活動ですが、組内の過半の人が集まり、汗を流しました。
里山の復興活動は、いま始ったばかりです。
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