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2009年6月28日 (日)

記録について―武田泰淳著『司馬遷』から―

Photo_2  陳舜臣さんの中国古代史を読んでいて、『史記』の著者司馬遷に興味を持ちました。そこで、書棚から武田泰淳著『司馬遷』を取り出し、再読しました。武田泰淳は、私が30歳代によく読んだ作家の一人で、同書もその頃に読んだものです。
 先に「竹簡とUSBメモリー」に、人間の「記録」への飽くなき執念について書きましたが、武田泰淳は、司馬遷と「記録」について、おもしろいことを書き記しています。

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2009年6月27日 (土)

安達太良山

Img_0656_1  奥岳からゴンドラリフトに乗り、終点の薬師岳(1350m)を徒歩で出発したのは、9時20分。木道の整備されたゆるやかな登り道を進みます。サラサドウダン(更紗灯台)とウラジロヨウラク(裏白瓔珞・写真)の花が、最盛期の模様。あちこちで見ることができました。

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2009年6月21日 (日)

映画『英国王給仕人に乾杯!』

Photo  「私の幸運はいつも、不運とドンデン返しだった」という、小さな国の小さな男の物語。主人公ヤンは、軽薄で利己的、しかし夢だけは大きい給仕人。百万長者になってホテル王になる、というのがその夢でした。この非政治的青年が、ナチス・ドイツに蹂躙されていくチェコのなかで、ずるくも飄々と、生き抜いていきます。(イジー・メンツェル監督作品『英国王給仕人に乾杯!(I served the King of Engrand)』 2007年チェコ、スロヴァキア合作)』

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2009年6月19日 (金)

竹簡とUSBメモリー

1   陳舜臣著『中国の歴史』と『小説十八誌略』の前漢時代までの記述は、主に司馬遷著『史記』等の歴史書に依拠しています。司馬遷の時代には未だ、紙は発明されておらず、『史記』は竹を削って作った竹簡に書かれました。陳舜臣さんを読んでいて、中国古代史の面白さもさることながら、この竹簡・木簡のことに強く引かれました。文庫本1冊が牛車1台分に相当した、との記述に眼が留まりました。(写真は、『孫子兵法』の訳本竹簡)

 

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2009年6月17日 (水)

尾瀬ヶ原は、春から初夏へ その2

Img_0319_2  朝食後、ザックを山小屋に預け、三条の滝へ向かいました。途中、ブナ林でコブシの花に似たタムシバ(カムシバ・噛柴)が咲いていました。純白の花弁は、早朝のひゃっとした空気のなかで、清潔そのもの。この花も、私は初見。

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2009年6月15日 (月)

尾瀬ヶ原は、春から初夏へ

Img_0494_1_1 尾瀬ヶ原は、春から初夏への移行期で、二つの季節の花たちがにぎやかに、咲き誇っていました。先週末、古くからの友人3人とともに、尾瀬ヶ原を散策してきました。湿原の白い妖精、水芭蕉をみることが楽しみでした。

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2009年6月 7日 (日)

映画『子供の情景』

 石窟に彫られた巨大仏が、爆破によって一瞬のうちに崩れ落ちました。冒頭、8年前の春ニュースで繰り返し見たシーンが、映し出されます。アフガニスタンのバーミヤン遺跡。既知のことですが、タリバンによる巨大仏像の爆破音に、思わずギクッとしました。カメラは、この破壊された巨大仏像を背景に、アフガニスタンの普通の人びとの日常生活をとらえます。多忙に立ち働く大人たちの狭いすき間で、幼い無垢の子供たちが、暴力に曝されながらも希望を持ち続けています。イランのハナ・マフマルバフ監督作品『子供の情景』(07年イラン・仏合作)は、私の大切な映画のひとつとして、記録しておきたい。

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2009年6月 6日 (土)

版画『蝶を吐く人』

 上野の森には、多くの人びとが集まってきました。お目当ては、博物館の「阿修羅像」と西洋美術館の「ループル美術館展」。開館前の「ルーブル展」には既に、長い行列ができていました。「阿修羅像」は恐らく、それ以上の盛況ぶりだと想像します。しかし私の行き先は、中間の東京都美術館。「日本の美術館名品展」。全国の公立美術館100館から集められた、各館至宝のコレクション220点。なんと目的地には、行列はなく待つ人もまばらで、まさに中間の穴場となっていました。

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