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2009年8月20日 (木)

衆院選挙

 民主党圧勝の情勢です。自公政権に終止符が打たれるという意味で、大歓迎です。しかし、民主党が政権をとった場合、いくつかの懸念があります。その一つは、今回のマニフェストには、新自由主義的な施策は影を潜めていますが、民主党内には、自民党の新自由主義者たちと同じ思想基盤に立つ有力候補者たちが、多くいることです。彼らは、規制緩和と民営化を歓迎し、小泉構造改革の不徹底さに、苛立ちさえ覚える人たちです。選挙に勝つために、国民の生活に重点を置く社会民主主義的なマニフェストで着飾っていますが、民主党がどこまで、この方針を堅持するか否か、監視の目を緩めるわけにはいきません。

 懸念の二つ目は、民主党内に顕在化している右翼的、民族主義的潮流についてです。2年前、ワシントンポスト紙に「慰安婦強制性否定」の全面広告を出した人のなかに、13人もの民主党国会議員の名前を見ることができます。また党内に、有志議員による「慰安婦問題と南京事件の真実を検証する会」すらできています。これらは勿論、歴史の真実を隠蔽し、日本の負の歴史を美化しょうとする人びとの策動です。多極化する国際情勢のなか、アジアの国々との協力関係が今後、ますます重要となることは必至です。民主党内の右翼的潮流は、このことの阻害要因となる懸念があります。
 三つ目は、憲法9条に関することです。自衛隊の海外派兵や日本の核武装を声高に主張する人たちが、民主党の中にいます。彼らは当然のごとく、憲法9条を改悪しょうとしています。このほか、日米FTA締結方針でぼろの出た農業政策のあいまいさや、消費税増税隠しなど、民主党への懸念はつのるばかりです。しかし、国民の生活を破壊し、弱者を愚弄し、世界に恥を撒き散らし続けた自公政権は、今回なんとしても、引きづりおろす必要があります。
 では、今回の選挙には、どのように臨んだらいいのでしょうか。
 私は、民主党内のリベラルな勢力の伸張と、共産党と社会民主党の躍進を、こころから期待します。私の住む小選挙区には、自民党と民主党と幸福実現党の3党が、候補者をだしています。投票に参加するためには、自民党か民主党かの選択を迫られます。自民党は、前の首相で、無責任にも政権を放り出した人ですので、党派や人柄にかかわらず、論外です。すると、民主党しか残りません。ところがこの候補者は、先月突然、落下傘で舞い降りてきた女性候補です。彼女の経済思想も政治思想も、憲法についての意見も、今のところさっぱりわかりません。彼女が民主党候補だという以外何もわかりません。群馬県内の他の小選挙区の民主党候補者の中に、私の懸念する民主党をまさに現実化したような人がいます。だから単純に、政党だけでは選べないのです。30日の投票日に向けて、この民主党候補の発言を、注意深く聴いていきたいと思います。

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