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2009年9月26日 (土)

ドキュメンタリー映画『未来の食卓』

Banner_factory  渋谷・東急百貨店の近くに「UP LINK」という小さな映画館があります。正確には、映画配給会社アップリンクの運営する2つのミニ・シアター。ドキュメンタリー映画を中心に、マイナーな作品を地道に上映し続けている、ギャラリーやレストランも併設した、私Banner_xのお気に入りの映画館のひとつです。
 さて今日の目的は、ジャン=ポール・ジョー監督作品『未来の食卓』(原作名「子供たちが私たちを告白するでしょう」フランス)。

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2009年9月19日 (土)

ボンネットのなかから、「たま」が来た

Img_17151_2  丁度1ヶ月前、子猫が迷い込んできました。やせ細った生後2ヶ月くらいのメス猫でした。ここ里山には、しばしば、子犬や子猫が捨てられ、その度に、動物好きの私たちは、心が掻きむしられる思いを、体験させられてきました。

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2009年9月13日 (日)

奈良の仏像のふるさと・龍門石窟

P1080364_1  洛陽市郊外にある龍門石窟は、北魏の都が洛陽に遷都された493年から、隋・唐を経て宋にいたる400年間にわたり、開削され続けました。仏像だけで10万体以上あります。そのうち北魏時代のものが30%、唐代が60%占めます。まず、北魏後期の西暦500年過ぎに造営された賓(ひん)陽中洞を覗いてみました。

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2009年9月10日 (木)

古代中国が蘇る・遺跡発掘現場へ

P10806931_1 博物館では、系統立てて時代順に陳列された文物を、説明文を見ながら鑑賞するのに対して、遺跡発掘現場では、個別的・体感的に直接、歴史を体験します。だから、発掘現場に立った時、ある程度の知識を持っていないと、ここが何なのか理解できない場合がある一方で、発掘現場の事実そのものに圧倒され、思わず古代に引き込まれるケースがありました。鄭州市の鄭州商城は前者、西安市の兵馬俑坑は後者の典型でした。

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2009年9月 8日 (火)

現代中国の新しさとダイナミズム・中国の旅

P10705111_1   初めての中国旅行では、現代中国の新しさとダイナミズムに、終始、圧倒され続けました。
 悠遠とか茫漠というイメージで語られることの多い中国ですが、現代の中国、とりわけ巨大都市とそれを結ぶ航空機や高速道路の風景は、どこまでも新しく迅速で鋭角的であり、それが国家の強烈な自己主張であることを、露骨に表現している感じがしました。昨年の北京オリンピックと来年の上海万博は、中国の「新」と「動」の象徴です。しかしそれは、いままでの中国を内包したまま、突き進んでいるようです。

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2009年9月 6日 (日)

茶を飲む・中国の旅

P10706091_1  旅の初日、北京の広大な故宮を見学した後、老舎茶館にお茶を飲みに行きました。20年ほど前に開設された、茶を飲みながら伝統的な演劇や音楽を見たり聞いたりする趣向の喫茶店でした。薄暗い店内には、いく組かの客が、さほど広くない丸テーブルで、茶を啜っていました。出し物の時間には、未だ間がありそうです。

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2009年9月 4日 (金)

人、人、人・・・中国の旅

P1070539_1  龍よりも青銅器よりも、圧倒的に多いのが勿論、人です。故宮にも長城にも、龍門石窟や兵馬俑にも、そして上海の豫園にも、名所旧跡には多くの人々が、中国各地から観光に来ていました。日本人や欧米人なども見かけますが、圧倒的に多いのが、中国の人々です。服装は小奇麗でさっぱりしており、生活のゆとりを感じさせます。鄭州市が省都である河南省の人口は、1省だけで1億人。圧倒的な人びとの群れです。

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2009年9月 2日 (水)

古代中国を行く-青銅器時代へ- 

Img_15282_1  「中国四大博物館を巡る旅」と銘打った今回の旅行は、首都博物館(北京市)、河南博物院(鄭州市)、陝西省歴史博物館(西安市)および上海博物館(上海市)を巡る旅でした。結構厳しい日程のやり繰りのなか、各館1~2時間の滞在で結局、青銅器中心の見学となりました。これが幸いし、美しく存在感のある青銅器を通して、遙かなる古代中国の薫りを、少しは実感することができました。(写真:双羊尊 殷(商)代晩期13-11C/B.C. 盛酒器 実大45㎝)

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