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2010年1月31日 (日)

加藤周一と読む『源氏物語』-その2-

Photo 加藤周一は、先行する『うつほ物語』などから『源氏物語』への発展の方向を、三点指摘しています。①日常生活中心主義、②感覚的な洗練、③内省的心理主義。『源氏物語』は、貴族社会の日常生活の描写を主としており、超自然的な音楽の奇蹟を重要な要素とした『うつほ物語』とは違う。また、美的・感情的な面で理想化を徹底させ、魅力尽きない恋人を描いた。そして特徴ある「独特の文体」で、人物の心理を、巧妙に描き出した、と加藤周一氏は指摘します。

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2010年1月30日 (土)

加藤周一と読む『源氏物語』-その1-

_1_2 昨秋からはじめた加藤周一著『日本文学史序説』の読書は、「源氏物語」の項に指しかかりました。年末、日本最初の長編小説「うつほ物語」(角川ソフィア文庫本)を読んだ後、次にこの大長編小説を読もうかどうかと散々悩んだ末に、瀬戸内寂聴訳『源氏物語 巻一』を手に取り、やっと先週初めから、読みはじめました。光源氏の好色ぶりと自己愛の強さにうんざりしながら、これを10巻も読むのかと思うと、放り出したい思いでしたが、何とか昨日までに、源氏の半生-「桐壺」から「藤裏葉」までの五巻-を描いた第一部を読み終えました。

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2010年1月25日 (月)

竹林との共存をめざして

Img_3014_1_2  自宅周辺の里山に、竹林の現状を見てまわりました。ほとんどの竹林は、密集していて超過密状態にあり、枯死した古竹が、あちこちに倒れ掛かっています。放置された竹林が、猪や狸など野獣類の隠れ場になる、といわれますが、そうした獣たちの立錐の余地すら、ありません。竹を採ることもなく、タケノコさえ、とくに真竹の場合、とらない場合が多いようです。

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2010年1月21日 (木)

フキノトウなどのこと

P1100192_1  この冬は、例年になく寒い日が続いていたのですが、一昨日からの三日間は、彼岸前後を思わせる暖かさです。近くの畑で農家女性が、しきりに何かを掘っていたので、近づいて聞いてみると、フキノトウでした。

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2010年1月16日 (土)

映画『母なる証明』

Photo サクッサクッと、薬草を裁断する乾燥した音が、静かな画面に響き、何かが起こりそうな予感を誘います。裁断機にむかって無言の作業をつづける女性の不安な視線が時々、店の外の青年に注がれます。突然、青年はベンツに轢かれそうになり、女性は、裁断機で指をつめてしまいます。(韓国映画『母なる証明』(原題MOTHER)から)

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2010年1月14日 (木)

普天間基地移転問題を考えるために

  沖縄・宜野湾市を、グーグル・マップの航空写真で検索してみると、市の中央部を広大な飛行場が占有しており、これが米軍海兵隊普天間基地であることは、容易にわかります。滑走路には、軍用機が3機、ヘリコプターが9機駐機しています。ヘリコプターの先頭が向いている東北方向に画面を移動させていくと、滑走路につづき芝地と樹林があり、そして基地に直接隣接して、「みらい保育園」があります。ヘリコプターの地点から1200メートルくらいのところです。近くには、小児科や眼科の医院、小・中学校、教会、アパート、マンション、商店があり、地域全体は住宅地となっているようです。基地の南西方向に目を転じてみると、多くの英名のマンション群に囲まれて、沖縄国際大学のキャンパスがあります。

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2010年1月11日 (月)

土偶とは何?

 土偶は、人形ヒトガタをした土製の焼物です。古くは、縄文時代草創期の1万2千年前に現われ、縄文時代を通して作成され、そして弥生時代半ばに、その姿を消します。なんと、1万年以上にわたり、作りつづけられました。では、この土偶の役割とは、何だったのでしょうか?昨日紹介した多くの土偶をみていると、単なる玩具や飾り物だったとは、思えません。 

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2010年1月10日 (日)

年の初めに、太古の日本へ

1_12  灯りをおとした部屋に入っていくと、ガラスケースのなかでスポットライトを浴びた仮面土偶が、両手をひろげ、いかにもデンと構えて、出迎えてくれました。この大きな足、おへそと波紋、逆三角形の顔、そして体一面に施された渦巻き文。縄文世界への、異形の出で立ちでの出迎えです。大きいお腹は、妊産婦であることを教えてくれます(茅野市名中ッ原遺跡出土。国立博物館『国宝土偶展』~2/21)。

  

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2010年1月 9日 (土)

寒中見舞

P10506051  寒中、お見舞い申し上げます。
 といっても、群馬県の南西部は、日本海側や東北・北海道の大雪を余所に、年末から好天気が続き、暖かい日々を過ごしています。いまだ油断はできませんが、新型インフルエンザも、すこし落ち着いてきたようです。この新年が、皆さんにとっていい年になりますように、お祈りします。

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