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2010年2月18日 (木)

農村のコミュニティは今

P1010210_1_2   日曜日の夜、年一回の組の総会(春祈祷)がありました。9戸からなる隣り組ですが、テーマは、冠婚葬祭・出産・病気見舞い等の祝儀・不祝儀の金額の取り決め、区の道路清掃・草刈りなどの行事連絡、役員の決定などです。例年は、日帰り温泉や寿司屋で、夫婦ふたりづつ参加して、決め事はそこそこに、おしゃべりと飲食を楽しみながらの貴重な交流の場でした。しかし今年からは、一家にひとりづつの参加となり、公民館でお茶を飲みながらの、つつましい総会となりました。

 従来役員には、組長・衛生・農事の三役がありました。このうち衛生は既に、その役割であった健康診断通知が市役所による住民個々への直接郵送となっために、不要となりました。農事は、農事組合の組代表です。この組合は、いわば農政と農協の末端組織で、行政通知や購買品の取りまとめ役です。この農事組合の役員選びで、ちょっとした異変がありました。9戸のうち6戸が農家ですが、既に昨年までに組合員は3戸と半減しており、今年さらに1戸が脱退するというのです。残りは2戸。農事役員は、70台半ばの農民から90歳直前の農民へ交代しました。肥料・農薬等の購買品は、個々の農家が直接農協へ注文し、行政からの連絡・通知もほとんどなく、農事組合の役割は、ほぼ終ったようです。ただこの組織とは別に、年商6億円といわれる農産物直売所を運営している出荷組合は、組織・活動ともに極めて活発で、組内からは3戸の農家が組合員として参加し、ほぼ毎日、直売所に出荷しています。この農産物直売所は、行政が設置し、任意の出荷組合が運営しているものです。地元の農協は、米売り場を担当しているだけで、運営にはノータッチです。農家が自ら、農産物を販売しているのです。農協もやはり、農事組合のようになっていく予感がします。 
 農村コミュニティは、後退面と前進面とをあわせもちながら、舞台の上のドラマを観るように可視的に、おおきく変化しています。

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