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2010年3月29日 (月)

桜の里づくり

P1100888_1  日曜日、花よホタルよ、と追い求める地区の大人たちが集まり、桜の苗木を植えました。昨春来、雑草や篠竹が生い茂り、すっかり荒廃した桑畑を、桜の咲く丘に変えようと、準備してきたもの。既に、養蚕農家は皆無となり、ほとんどの桑畑は、荒れ放題に放置されています。そこに、篠竹が生え、隣接する竹林が徐々に侵入し日夜、イノシシやキツネが跋扈しています。 

P11008921_1 朝8時半には、予定された9人全員がそろい、季節はずれの寒風をしのぐため焚き火にあたりながら、今日の段取りを話し合います。話は簡単で、手が温まりしだい、県の林政部からいただいたソメイヨシノの苗木20本を、道路に面した急斜面の畑に植えました。
 苗木を植えながら、80歳手前の男性が言いました。「ここで、花見ができるころまで、生きているかね」。けだし、人の命は短く、樹木の命は長い。平均年齢70歳前後のメンバーにとっては、より厳しく、この命題が切実です。しかし、この仲間の、里山再生にかける情熱は、年々強くなりつつあるようです。

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