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2010年6月25日 (金)

加藤周一と『平家物語』を読む

Photo 高校・大学時代、嵯峨野に住んでいた私は、人気のない早朝や夕方に、広沢池から大覚寺にいたる北嵯峨の道や、小倉山ふもとの竹林の小径を、好んで散策しました。ここが『平家物語』ゆかりの地であることは、高校の古文の授業や寺社の案内板などで知り、いずれこれは読んでみたいと思いつつ半世紀近くがたちました。今回、吉村昭の現代語訳(『吉村昭の平家物語』講談社文庫08年刊)で読んでみて、はじめて平家物語の全体像が見え、懐かしい地名に再会しました。(絵は、土佐左助筆『壇ノ浦の戦い』江戸初期)

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2010年6月18日 (金)

桑の実のこと

Img_47911_1 山里に点在する放置された桑園では今、濃い紫色をした桑の実が、たわわに実っています。近くの直売所には、ほんのわずか出荷されていますが、ほとんどは桑園同様、放置されたまま。わが家の愛犬がただひとり、地上に落ちた実を、武者ぶり食っています。この時期、犬たちのウンチは、真っ黒です。

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2010年6月15日 (火)

韓国併合100年-日韓知識人共同声明

 朝日新聞は5月11日、「韓国併合条約「当初から無効」 日韓知識人が共同声明」と題する小さな記事を報じました。私は、この小さな記事を新聞紙上では見落とし、後日asahi.comで読みました。日本では他に、東京新聞、共同通信、ジャパンタイムスが報じましたが、いずれも記事は小さく、他のメディアは完全に無視しました。韓国では、主要紙が第一面で報じ、かつ全社が社説でも取り上げました。岩波『世界』7月号では、この『韓国併合100年-日韓知識人共同声明』とともに、発起人である荒井信一氏の論文と、和田春樹氏の経過報告を掲載しています。和田春樹氏は、この『共同声明』を報ずる上記のマス・メディアの日韓の落差が、「あらためて問題の現実性をわれわれに気づかせてくれた」と指摘しています。

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2010年6月 8日 (火)

新内閣の増税論議は如何に?

今日、菅直人内閣が発足しました。普天間基地の辺野古崎移転の対米約束という、致命的な瑕疵を背負ったままの船出となりました。この内閣が、東北アジアの緊張を決定的に緩和し、日・韓・朝・中・露5ヵ国全域をカバーする、不可逆的で確固とした平和を構築することによって、在日米軍基地の存在を陳腐化し、そして、沖縄からも日本のすべての地域からも、米軍が存在しなくなることを、心から願います。普天間基地撤去こそが、東北アジアの平和構築に向けた、日本政府の意思表示の格好のチャンスであったことを思い返しつつ、再び政府が遠くない日に、こうしたチャンスをわがものにすることを、願わずにおれません。

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2010年6月 3日 (木)

水芭蕉の尾瀬

Img_45471_1_2  昨日、尾瀬ヶ原を散策しました。戸倉には7時に到着、天気は快晴で気温10℃。空気がピリッとしていて気持ちがいいが、日差しは強い。第一駐車場には、三分の一ほど車で埋まっており、平日にしては多いなあ、との印象を受けました。

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2010年6月 1日 (火)

慈円著『愚管抄』

Jien4    加藤周一は『日本文学史序説』において、平安朝文化最後の知識人たちの、新時代に対する反応を、次のように整理しています。「定家は文化を擁護し、建礼門院右京大夫は失われし時をもとめ、鴨長明は退いて観察し、慈円は日本語ではじめて「歴史」を書く」。各々の編纂・著作は、『新古今和歌集』『建礼門院右京大夫集』『方丈記』そして『愚管抄』と続く。
 今回は、この慈円の『愚管抄』の項を、大隈和雄著『愚管抄を読む-中世日本の歴史観』(講談社学術文庫 96刊)の援けも受けながら、読んでみました(肖像は狩野探幽画)。

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