梅雨の里山
今年の梅雨は、雨の日と晴れの日が交互にやって来て、蒸し暑さもほどほどで、庭のクチナシの花の芳香を、ゆっくりと愉しむ余裕すらあります。定年後はじめての夏は、汗をかいてはシャワーを浴び、クーラーのない生活を享受できる日々です。
朝、犬たちの散歩の折、小楢(コナラ)や橡(クヌギ)の林に、茸たちが一斉に姿を現わしました。中央が鮮やかな卵黄色に彩られているのは、タマゴタケのようです。大半が毒キノコだというデングタケの仲間ですが、食べることができるとのこと。これは専門家のお墨付きがないと、怖ろしくて食べられません。キノコは、花と同じようにもっぱら、色彩と形状を楽しめば、これからの里山歩きも、一層おもしろい。
面白いといえば、こぶし大のパンかジャガイモのようなキノコがありました。ノウタケ(脳茸)のようです。これも食用可とあります。これは幼菌で、しばらくするとヒトの脳のような形状になるそうです。
こんなかわいいペアのキノコが、寄り添って立っていました。シメジの仲間のようですが、名前は同定できませんでした。キノコを「食用」か「毒」かで分類すると、ただ見るだけのときですら、どうしても毒キノコを敬遠します。毒キノコの多くが、色鮮やかでおもしろい形をしているのですが。だから私は、キノコを花のように観賞することにしたのです。
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