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2010年8月 4日 (水)

燧ヶ岳(ヒウチガタケ)登山 -後編 -

P1050276_1  3年前の秋おそく、ひとり尾瀬ヶ原を歩いていたとき、面前にそびえる大きな山が、私に「登っておいで!」としきりに誘いかけてきました。そのように感じたのです。好天に恵まれたその日の燧ヶ岳は、雄々しく堂々としていて、ほれぼれするほど美しい山容を、見せつけていました。見ていたのは、私ただひとり。そのとき、是非登ってみたい、と思いました。(写真は、07/10/20撮影)

Img_5827_1  私たちのグループは、2004年以来毎年、尾瀬を散策してきました。今回は全員60台、尾瀬ヶ原で「花よ蝶よ」と自然を追いかけているのが、丁度いい程度のメンバーが主力です。それでも、07年には至仏山登山をはたし、少しは自信がついていました。そして今年は、燧ヶ岳登山。自分の体力と気力に半信半疑での出発でした。(早朝の下田代湿原)
P1120075_1  8/1、5時50分、桧枝岐小屋(見晴)出発。尾瀬沼分岐点で、沼へ向かう1人と別れ、メンバー6人で見晴新道を燧ヶ岳山頂へ。ここから、ブナやミズナラを主体とした落葉広葉樹林に囲まれた沢筋を、ゆるやかに登っていきました。山頂まで3.5㎞、計画書には10時登頂予定とあります。
P1120079_1_2 リーダーのSさんから、写真撮影の自粛が示唆されており、いつものように後方から追っかけていくことは止め、隊列に遅れないように、ついていきました。30分に1回の小休止の時間が待ち遠しい。
P1120114_1 出発して2時間ほどは、ゆるやかな登り道でしたが、その後、急な登りに差し掛かりました。このころから、オオシラビソやコメツガなどの針葉樹林が、徐々に優勢となってきました。急登開始からの30分が、今回の登山でもっともきつかったところ。
P1120094_1  8時30分、樹林帯を抜け出して、ハイマツと岩石の岩場へ出ました。ここから深く霧のかかった尾瀬ヶ原が、うっすらと眺望できます。また、山頂をはじめて展望できました。湿原では見かけなかったミヤマアキノキリンソウ(深山秋の麒麟草)が、疲れを癒してくれます。計画では、あと1時間半。まだ先は長い。
P1120137_1 と覚悟していたのですが、岩場に出てから30分ほどで、山頂の柴安嵓(シバヤスグラ)2356mに到着。9時5分。山小屋を出発してから3時間15分。予定より早く登頂したことに、ほっとしました。P1120112_1_5 山頂では、岡山県からバスできたという20数名の団体登山客が、さかんに記念写真を撮っていました。彼らは我々と同年代の男女で、2泊3日の日程で、至仏山と燧ヶ岳の両山を登るとのこと。800㎞の彼方から来られたわけです。P1120149_1
 9時30分、柴安嵓を出発し、もうひとつの峰である俎嵓(マナイタグラ)2346mを目指しました。この降りと登りは、結構険しく、途中足首を捻挫した女性が、痛みをこらえていました。P1120156_1
 9時50分、俎嵓に到着。こちらには、三角点や祠があり、いかにも山頂らしい。ここで、昼食をとる。40代半ばの秋田の女性は、単独登山。しきりに、私たちのリーダーに、コースについて質問していました。我らがリーダーは、この女性、大丈夫かなと、いたく心配しました。10時20分、下山開始。あとは、ミノブチ岳-長英新道-尾瀬沼を経由して、尾瀬ヶ原へ戻ります。P1120177_1_2
 ミノブチ岳への下山途中、キヌガサソウ(衣笠草)の小さな群落がありました。大きな葉の上に、径5,6㎝の黄白色の花が、突き出ていました。ミノブチ岳の平坦な山頂からは、尾瀬沼を眼下に見下ろすことができましたが、依然、霧に霞んでぼんやりとした姿しか見えません。長英新道は、ゆるやかではありますが、距離は長く、道はぬかるんでいて、ズボンの裾は泥だらけ。尾瀬沼に近い広葉樹林の湿った林床には、ギンリョウソウ(銀竜草)やキノコ類が、あちこちで頭をだしていました。P1120238_1_2
 下山を開始してから2時間30分、12時50分に尾瀬沼を回遊している木道、長英新道分岐に降りてきました。そして後は、沼尻-段小屋坂-見晴の6.5㎞を、沼尻休憩所での長い休憩をへて、尾瀬ヶ原へと戻ってきました。出発地点の桧枝岐小屋に到着したのは、15時10分。全員元気よく、出発点に戻ってきました。
P1120197_1  最後に、コースと時間、距離を整理しておきます。

①見晴(山小屋) 5.50 → 尾瀬沼分岐 → 見晴新道 → 柴安嵓 9.05(見晴-柴安嵓4.1㎞、3時間15分)
②柴安嵓 9.30 → 俎嵓 9.50(0.4㎞、20分)
③俎嵓 10.20 → 長英新道分岐12.50(4.5㎞、2時間30分)
④長英新道分岐12.50 → 沼尻 → 段小屋坂 → 見晴15.10(6.5㎞、2時間20分)
⑤全コース:見晴→燧ヶ岳→尾瀬沼→見晴 15.5㎞、9時間20分(休憩含む)

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コメント

お元気ですね  うらやましいかぎりです
中高年の登山増えているとテレビなんかでよく見聞きします
自然の素晴らしさは何にもまして一番ですね

こんばんは

あの夜は小屋の外でお仲間の詩吟を聴かせていただき 楽しかったです。
思いがけなく小屋の若者の尺八も聴くこともできましたね。

登山記、前篇後後篇 拝見しました。
美しい写真と優しい語り口に、自分たちの登った山を別な角度から楽しませていただきました。

沢山撮った写真の縮小に時間がかかり、私のブログは暫くサボっています。

これからも時々お邪魔しますね。

コメントありがとうございます。
8月1日の夜、尾瀬ヶ原の最深部、温泉小屋での楽しいひと時でした。らんさんたちは、沼津からいらっしゃった50人近くのハイカー仲間の皆さんでしたね。80歳を越える方が、温泉小屋-三条の滝間を往復されたと聞いて、驚きました。

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