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2010年9月26日 (日)

山里は一気に、秋になりました

P11207161_1 いつもの年よりも、いくらか遅いかなと思っていた彼岸花も、ここ2,3日のうちに満開となり、田圃の畦道や里山の小路を、朱色に染めています。ただ、庭の金木犀の花芽は、いまだ緑色の小粒で、あの芳香を漂わせるのは、しばらく後のようです。10日ほど前までのあの猛々しい残暑は、今はすっかり姿を消し、ここ上州の山里は一気に、秋になりました。

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2010年9月21日 (火)

初秋の関西へ-下-

Img_6954_1_2 2日目午前中までに京都、奈良を訪ね、その日の午後、最後の目的地、大阪の河内長野へ行きました。大学時代の友人が集まり、「カンファレンス・イン・カワチナガノ」と称した研究会(中身は仲良し倶楽部の同窓会)を開こうというもの。参加者の各々が一応、テーマを持って報告することになっています。(写真は、岩湧寺参道のシュウカイドウ・秋海棠の群生地)。

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初秋の関西へ-中-

Img_6763_1  義兄の運転するスズキは、向日市の「竹林の径」を背に、京田辺市に向かいました。酬恩庵一休寺を訪ねるためです。先に読んだ柳田聖山訳『狂雲集』年譜には、「1456年・・・薪村の妙勝寺(現・京田辺市)を再興し、酬恩庵(一休庵)を営む」とあります。一休宗純63歳の時です。(スギゴケのうえにミヤギノハギの今年最後の花が咲いていました。) 

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2010年9月20日 (月)

初秋の関西へ-上-

Img_6545_1_3  両親の墓参りと学生時代の友人たちとの再会を兼ねて、この金曜から日曜にかけ、初秋の京都へ帰ってきました。先週初めまでの猛暑も、週のなかほどの雨をきっかけ涼しくなり、初秋といってもさほど違和感のない季節となってきました。暦のうえでは最早中秋の季節ですが、やはり秋のはじまりというのが実感です。(写真はシオンの花)

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2010年9月11日 (土)

加藤周一と読む一休宗純著『狂雲集』-下-

Takiginosato_4   一休宗純著『狂雲集』に集められた千余首の詩は、加藤氏の分類によれば、①臨済宗の禅を説くもの、②禅宗寺院批判、③盲目の侍者森女との恋、の3種のカテゴリーからなっています。前二つについては、昨日の記事で紹介しました。伝記作者や研究者の間で異論が多いのが、第三の「好色の詩」です。
  森女とは何者か、そして一休と森女との出会いは、如何。水上勉はその著書『一休』(中公文庫)で、次のように記しています。「森女は、文明二年(1470年)、住吉の薬師堂に野宿して、艶歌をうたう鼓うちの盲女であった・・・。一休は、その盲女をみて魅かれたのである。美貌と、その歌と、身のこなしに魅かれた。」一休77歳、森女30歳(推定)での邂逅。(『一休と森女絵図一部』大阪・正木美術館所蔵)

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2010年9月10日 (金)

加藤周一と読む一休宗純著『狂雲集』-上-

Photo

 この肖像画に描かれた一休は、あの頓知と機転の一休さんや、やがて成人となって人々に尊敬されたという高僧一休宗純とは、大分イメージを異にします。加藤周一氏は、エッセー『二人一休』(ちくま文庫『三題噺』所収)のなかで、実在の歴史的人物の一休は、七言絶句からなる漢詩集『狂雲集』の著者で、そこから浮かび上がってくる著者の人格は、「禅をふまえて不羈フキ奔放、一切の社会的約束に捉われず、権威に屈せず、わが道を徹底して生き抜く、激しいものである」と紹介していますが、この肖像画の一休は、まさにこの歴史的実在の人そのものといえます。もう一人の一休は、子どもたちにも馴染みの一休で、江戸時代初期に創作された物語のなかのもの。実在した一休とは、深い関係はない、と加藤氏は云います。(紙本淡彩一休和尚像・墨斎筆・国立博物館蔵)

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2010年9月 2日 (木)

茨木のり子展~わたしが一番きれいだつたとき~

P1120522_1  昨日、高崎市郊外にある県立土屋文明記念文学館に行きました。夏草が茫々と生い茂った広い前庭を通って、文学館というイメージとはすこし異質な、大きく立派な建物へ入って行きました。会場入口には、詩人の大きな肖像写真が、架かっています。2006年に急逝された、詩人茨木のり子の企画展。きりっとした眼差しは、シャープな印象を受けますが、その作品は、優しい。

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