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2010年10月11日 (月)

秋日閑暇

Img_71041_1  長閑(のどか)な休日です。窓外の小さな棚田沿いの農道を、近くの農婦が稲架(はさ)掛け用の竹をかついで、歩いていきます。この辺りの稲作農家は、耕作面積が小さく、ほとんどが飯米農家なので、刈り取った稲穂の束は、稲架に掛けて天日干しにします。このほうが美味であることを、彼らは強く確信しています。この時期、農家は多忙です。

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 一方、退職後のサラリーマンは秋(終)日閑暇なり、とやや身を持て余し気味でしたが、これでいかんと午前中、竹林の整備作業に出掛けました。今日の参加者は三人。うち二人が、休耕田に作ったもち米の収穫作業にかかったので、竹林は、私ひとり。高さ15m・目通り幹周り50㎝ほどの孟宗竹を一気に、鋸で挽き切ると、ドスンと大きな音をたてて倒れます。この一瞬、まことに壮快な気分となります。しかし、竹を30本ほど伐採し、ほどよく汗が滲みだした頃、やぶ蚊の大群に襲われたので、ほうほうの態で逃げ帰りました。
P1120652_1  午後は再び暇。暇になると猫のタマと遊びます。昨夏、車のボンネットからやってきた子猫は、1歳2ヶ月となり、最早、りっぱな大人の雌猫となりました。自分が阿呆かいなと思うほど、猫が好きです。タマと遊んでいて、かまれては嬉しく、爪をたてられては幸せになります。やることなすこと、かわいくてかわいくて、もうたまりません。タマと話していると、声がボーイソプラノのように、ひっくり返ります。ご飯、おしっこ、遊ぼ、外だして、チューチュー、寝よ、程度の言葉(彼女の意思)はほぼ、読み取ることができます。「チューチュー」とは、彼女が家内の首筋に吸いつくこと。本当に阿呆な話で、自分ながらあきれます。
P1050380_1_1  昨晩は、区の役員会議がありました。50戸余からなる集落の自治組織ですが、この秋始めて、芋煮会をすることが決まりました。昨年の4月に提案し、ほぼ1年半たって、開催決定となりました。役員会に参加した組長さんたちは一様に、地区の住民同士の交流の復活に期待を寄せました。ここ幾年も、近隣は勿論、親戚や家族すら、日常的な行き交いがほとんどなくなりつつある中で、こうした取り組みが、一石を投ずることになればいいと思います。こんなことをしていると、暇人もそれなりに忙しくなってくるのではないかと、秘かに期待するのです。(写真は3年前の隣組の芋煮会の様子。こちらは現在やってません。)

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コメント

里山生活のブログ拝見。東京近郊の新興住宅地での定年退職後の住民交流の難しさを日々を実感している者から見れば別世界です。町のイキイキ大学に参加し仲間作りを企てたものの、同じような境遇の生徒を前に、講師いわく「これは皆さんにとって、隣近所の付き合いの煩わしさからの一時的な逃避ともいえます」とのこと。祭りや地域のしきたり等日本の伝統的な繋がりがない我が周辺界隈では、助け合いながら、真に信頼しあえる近隣関係を築くチャンスは当分なさそうです。フクロウの里山にはまだ日本の古きよき時代の風習が残っているのでしょうか。
そういえば高崎の少林山は、日本の美を再評価した建築家、かの
ブルーノタウトがドイツから日本に逃れて居住し、離日後も生涯忘れず、こよなく愛した地ではありました。県下第一の商都の駅前の喧騒ばかりが印象にありますが、少し視点を変えてみる必要があるかも。折りしも、生態系を守る国際会議が名古屋で始まり、生物の多様性について、注目されていますが、農薬まみれの水田の汚れた用水路にアメリカザリガニがいることを自然と感じる幸せな住民が私の周りにはなんと多いことか。この秋は、人が殺到する有名紅葉行楽地を避け、「絶滅危惧種を探しながらの里山巡り」を企てるのも一興なのかも知れません。

コメントありがとうございます。
山里の住民が、「農業」という共通課題を喪失して、どれくらいたつでしょうか。勿論、細々ながらも農業を継続しているのですから、問題がないわけではありませんが、それを皆で解決しょうということにはなりません。つまり、「農業」が共通課題とはなりません。では、他に課題はないのか。コミュニケーションが徐々に、失われつつあります。隣人の病気や生活の困苦などが、見えにくくなっています。民生委員ですら、「個人情報の保護」を言い訳に、個人の家庭に入っていこうとしません。ただ、集落の中では、道で出会うと大抵の人々が、挨拶を交わします。顔見知りでなくても、そうです。子供たちも大変、礼儀正しい。このことが、大きな救いであり、将来への期待です。交流のチャンスづくりが、最重要課題と思っています。

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