竹伐り・腰痛・ストレッチ
一昨年の暮れ、降雪で折れ県道を塞いだ竹を伐採していて、腰を痛めました。我慢できない痛みのため、整形外科の医者に診てもらいました。医者は、レントゲン写真を見ながら症状を説明してくれましたが、医学用語はあまり理解できず、ただ老化現象のひとつだということだけが、よくわかりました。鎮痛薬を処方され、毎日のストレッチ体操をすすめられました。
その後、ほぼ週一回、竹林整備に出掛ける生活となりました。20~25mほどの孟宗竹を刈り倒すのですが、あのドスンと地響きを立てて倒れる時の爽快さは、今まで体験したことのない感覚でした。しかし、竹伐りは、爽快さだけではすみません。伐採、運搬、玉切り、焼却等々、すべて腰を使う肉体労働です。医者からは、腰に負担のかかる作業は避けるように忠告されましたが、竹林整備には、事務仕事なんてありません。地区の仲間とともに、のりかかった船なので、腰痛を抱えながら、竹伐りを続けました。考えてみれば、私の40年近いサラリーマン生活は、肉体労働からほど遠く、腰を鍛える機会もなく、晩年になって突然、肉体を酷使し始めたので、腰が悲鳴をあげているのです。とりわけ、竹伐りをしたあとの2,3日は、朝の起床時、激しい痛みで目が覚めるほどでした。
この一年は毎朝、医者から勧められたストレッチ体操を、続けてきました。膝を曲げて腰をおとすスクワットからはじめ、腹筋、背筋、太もも、股関節等々のストレッチ10数種類を、約5分間やります。短時間ですが、夏は汗が出冬は体が温まり、ストレッチ後は、なかなか快適な気分になります。しかし、腰痛はいっこうに、よくなりませんでした。
昨年の秋、高崎市報に、ストレッチ教室開催の記事が、掲載されました。11月~3月の週一回、90分のストレッチ体操をする、というものでした。早速、家内とともに申し込み、11月から通いはじめました。開催日当日、会場の市立体育館には、参加者がつぎつぎとやってきました。一瞬、女性ばかりかと思いましたが、よくみると男性は私以外に5人いました。そして女性は、50人以上。つまり9割が、女という訳です。そしてほぼ全員、還暦を越えた初老の人たちです。
若いインストラクターの女性が、壇上から優しく声をかけ、それに合わせて私たちも、ストレッチ体操をしていきます。最初の10分間は、体育館のなかをぐるぐる速歩。これで、身体が温まります。次に、床に座してのストレッチ。首、肩、腕、肩甲骨などの上半身から、背筋、腹筋を経て、ももの裏表、こむら、アキレス腱などの下半身へと進み、可能な限り全身の筋肉や腱をストレッチします。インストラクターは絶えず、「口をへの字に曲げないで」「息を止めないで」「自分の体に合わせて」とアドバイスします。これが、20分間つづきます。これだけで、身体がばらばらになった感じになります。次に、大きく足踏みしながら、腕をあげたり下げたり、手首を回したり振ったり、手のひらのグーパー、左右両腕を交互に前へ後へ、そう、ジャズダンスのような動きを、15分間、みっちりします。汗が噴き出します。腕はだるくて、外れそう。股関節が、ぴりっときました。「きつい方は、無理しないで」とのインストラクターの声にかかわらず、隣りの男性も前の女性も、頑張っています。何となく、負けられない気分になってきます。しかも、軽快なBGMが、励ましてくれます。もうフラフラです。ここで、5分間の休憩が入りました。といっても、体育館のなかを歩くのです。私は、セーターを脱ぎ、お茶を補給し、トイレに逃げ込んで、ちょっと休憩。時間はまだ、半分ほど残っています。そして再開。今度は、直径30㎝ほどの柔かいボールをもって、筋肉トレーニングをします。ピンクやブルーのボールの登場で、体育館のなかが少し、明るくなった感じがします。腕を伸ばし両手でボールをはさんで、1,2,3・・・。腕の間にボールをはさんで、1,2,3・・・。こんな筋トレを10種目ほどこなしたあと、床に伏して、ボールを使ったストレッチがはじまりました。ボール体操は結局、20分間つづきました。ここまでくると、身体が慣れてきたのか、バラバラ感やフラフラ感は薄らいで、何となく、意気揚々とした気分になってきました。最後は、発泡スチロール製のまくらのような板の上に仰向けに寝て、最後のストレッチ体操をします。寝たままのストレッチは、インストラクターがよく見えないため、やるべき動作が分からない時があります。また、身体の名称が、時として、すぐにわからない。もぞもぞしていると、助手のインストラクターが、そっと手を添えて教えてくれました。すこし、うれしくなりました。
こうして、90分のストレッチ体操が、終りました。気分爽快です。腰痛も忘れたような感覚です。家内も、顔を上気させ、すっきりした感じです。
このストレッチ教室に既に、4回参加しました。そして、毎日の自宅でのストレッチは、教室での種目を取り入れながら、当初の三倍の時間にあたる15分間やることにしました。腰痛はどうなったか? 残念ながら、治ったとはいえません。しかし、起床時の腰痛は、ほぼ消えました。また、竹伐り作業後の腰痛も、以前ほどではなくなりました。作業時の腰の構え方が、堂に入ってきたこともあります。この調子でいくと、この1年間苦しんできた腰痛を、近い将来、克服出来るのではないかと、楽観視しはじめています。
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骨折や怪我以外は西洋医学は信じない派です
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最近の例では、バイト君29歳の腕が肩から上に挙がらず
西洋のお見立ては「40肩」⁈三週間湿布と赤外線治療
東洋を紹介したら、お見立ては「亞脱臼」…即日完治
私も以前、脚の筋を伸ばし、西洋では二週間の湿布治療後に一生もののオーダーメイドギブス作成を提案されたもの、東洋のゴッドハンドでは三回の治療で完治
今では昨晩もストレッチ15分に筋トレ小一時間できる身体に(^O^)/
続いてます⁈ストレッチ?夫婦仲良くストレッチライフを!!
投稿: バグ~ス | 2011年2月 7日 (月) 19時44分