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2011年1月13日 (木)

炭焼き窯(がま)完成-その2-

P1130587_1  二日目の工事は、初日に造った窯壁部の補修と関連工事だけにとどめ、主として、竹林整備と窯入れする竹の準備にあてました。竹は90㎝の長さに玉切りし、中の節を鉄棒でくり抜き、10本程度を針金で束ねました。準備されたのは、老若混合の孟宗竹ですが、まずは焼いてみて、その体験をもとに、竹炭にふさわしい竹の年生を割り出していこう、ということになりました。

P1130756_1_2  三日目、いよいよ、炭窯にドーム屋根をかける工事が、始まりました。初日に造った古ほだ木や竹片・木切れでドーム状にふくれた窯の屋根部分に、まずダンボールを敷き、そのうえに溶接金網を被せて、亀の甲状のドーム屋根をかたどります。
P1130772_1 その上から、コンクリートを打っていきます。コンクリート材料は、軽石・焼砂・セメント。焼砂は、隣区からの助っ人、炭焼きの先輩が、提供してくれました。
P1130777_1  窯の屋根造りに並行して、点火室造りが始まりました。既に、窯と点火室の間の壁が、上部を5㎝ほどあけて、重量ブロックと粘土でできあがっています。点火室には、竹片と薪が積み上げられていきます。
P1130799_1 竹片や薪が八部通り積み上がったところで、点火室の外側を、レンガと重量ブロックで塞ぎました。このとき、鋳物製の焚き口を、点火室外壁の下部に取り付けました。
P1130821_1 点火室外壁に、水でこねた粘土を投げつけて、空隙をすっかり、塞ぎます。炭焼きの煙が漏出することを防ぐためです。この点火室は、炭焼きのたびに築造しなければなりません。今回はすべて、先生役の隣区からの助っ人に、自ら素手で、造って頂きました。「手袋していたんでは、上手くいかないよ」とつぶやきました。
P1130856_1_2 窯の屋根も、見事にできあがりました。厚さ15㎝ほどの亀の甲のような屋根です。繰り返し丁寧に塗り上げられた屋根です。
P1130857_1  完成した全景です。三日目も、5時過ぎまでかかりました。このあと、シートやジュート布で覆い、10日間ほど乾燥させたあと、いよいよ今月下旬に、火入れです。

 私たちの竹林整備・里山再生の活動は、既に完成している農道に加えて、今回、炭焼き窯を手に入れ、インフラが整いつつあります。県の助成(材料提供)もありがたいですが、何よりも、ボランティアで駆けつけてくれた仲間の存在が、うれしい。しかも彼らは、ボランティアという意識は薄く、「遊び」感覚で来ている人が、ほとんどのようです。炭窯工事や竹林伐採の合間には、炭焼きの話に加えて、春のたけのこ祭りや竹林音楽祭の話まで飛び交い、初老の男たちの夢が、竹林にこだましているようでした。

    

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