子供会のこと- 忙しい子供と暇な老人とのお付合い-
昨晩、地元の子供会メンバーの母親たちと次年度の区役員(予定者)との顔合わせがあり、私は、区長代理(会計兼務)を予定されているので、区長予定者とともに参加しました。テーマは、来年度行事についての子供会と区とのすり合わせ。
子供会は、隣接し合った二つの区(約100戸)に住む小学生20人ほどで構成されています。従来は、夏休みの遠足とクリスマス会、そしてその資金を得るための古紙・空き缶・ビン類収集活動を行ってきました。これらは、子供会独自の活動です。このほか、区との連携で、年末の注連縄(しめなわ)作りと小正月の道祖神まつり(どんと焼き)への参加があります。昨年は、地域の子供と大人たちの交流を広めようと、従来の活動に加えて、5月連休の「竹の子まつり」(タケノコ掘りをしたあとでバーベキュー)、6月中旬の「ホタル鑑賞会」、そして年末の「餅つき大会」の三つのイベントを、子供会と区の有志で開催しました。
「竹の子祭」では、子供たちは、焼きタケノコの木の芽味噌あえを、意外にも、おいしいおいしいといって食べました。また、区内では久々にホタルを飛ばすことに成功し、子供も大人も、感激しました。年末の「餅つき大会」は、再生した谷津田で収穫したもち米を使い、公民館の前庭で30名ほどの参加を得て、開催されました。餅つき機が普及した現在、餅つきをする家庭は、農家でもほとんどありません。集まった子供たちにとって、生まれてはじめての餅つきでした。
さて、昨晩の子供会の母親たちと区役員との打ち合わせは、昨年試行した三つの新しい行事を、子供会行事とするかどうかについての相談でした。区役員から、子供会主催・区後援(ひと・もの支援)を提案しました。 ところが、子供会の次期会長(子供ではなく母親)が、次のように発言し、明確にに拒否しました。「私的には、子供会としては、やりたくない。皆さんは、今の子供たちが、どんなに忙しい日々を送っているのか、ご存知ないのでしょう。母親だって、みんな勤めに出て、土・日出勤もしょっちゅうあるのです。だから、三つの行事全部、子供会としては、やりません。区の行事として、自由参加でなされたら、如何ですか」。冒頭の「私的には・・・」という聞きなれない言葉に、悪い予感がし、「やりません!」と断定されて、おやおや困ったなあ、と区長予定者と顔を見合せました。「ひまなアンタラに、つき合ってられないわよ!」といった表情が、憎々しい。「大切なのは、子供たちが参加したいかどうか・・・・」と押し返しましたが、会長の剣幕はとまらず、こうして子供会主催はなくなってしまいました。嗚呼!
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嗚呼!
私も嗚呼!
かつて子ども会の会長をして、1回/月の行事を楽しんだ。
(しんどかったけど)
大きくなった子供の、幼い時の自慢の思い出。
でも、子ども会・婦人会・老人会。。。
時代が残した仕組かな?
投稿: 大阪のおばさん | 2011年2月25日 (金) 21時07分
嗚呼!と、ため息ばかりをついているわけにはいきません。忙しい忙しいと、心亡くしている親に代わって、非忙な、つまり心有る(心残る?)老人たちが、地域の子供たちに「時間を取り戻す」活動を、息長く続けたい。
投稿: minoma | 2011年3月 3日 (木) 13時17分
こんにちは。お話を読んで複雑な心境です。確かに親は忙しいのでしょう。また、子供会会長としては毎年行う新たな行事が3つも入って会が大変になる事にはやはり慎重かと思います。大変になって子ども会役員やる人がいなくなったら、それこそ子供が可哀そうで責任感じると思います。
「子ども会主催で」が、良くなかったのかもしれません。結局区の自治会の主催にもしたくはなかった訳ですよね?それはカチンとくるかと・・。そんなつもりではなくても「子どもと楽しみたいけどお膳立ては子供会でやってね」と、言う感じに思われたのかもしれません。
「共同主催で、余裕のある年には良い行事だから一緒に行いましょうね。今年はどうしますか?」と言う感じだったら良かったのかもしれません。
ですが、子どもたちの笑顔をみたいと言って下さるなんて、本当に素敵な区の方で、子どもがいる身としてはありがたく、羨ましいです。今は自治会のやるべき仕事、町内の祭りでさえ「子供の事は子供会で」と言うおかしな自治会が増えましたね。仕方ないところもあるのかと思うのですが、年輩の方の温かい気持ちのなさをたまに感じます。
ずっと育成会役員をしているので・・本当に嬉しかったです。
投稿: | 2012年2月24日 (金) 13時26分