中井久夫さんの手記『災害がほんとうに襲ったとき』
昨日の朝日新聞で、精神科医の中井久夫さんの手記『災害がほんとうに襲ったとき』が、ネットで無料公開されていることを知り、早速、読みました。ノンフイクション作家の最相葉月さんの尽力で、ネット公開となったものです。
阪神大震災の時、神戸大学医学部教授だった中井久夫さんは、同大病院精神科で被災者の救急治療の司令塔の役割を果たされました。この時、中井さんが精神科医として体験し、観察したことが、詳細に語られています。最相さんは、「ここには想定外の災害に初めて見舞われた一人の医師の逡巡、苦しみ、気づきがあります。災害の種類や時代を超えた普遍的なメッセージがあります。今こそ読まれるべきではないか」と確信して、ネットでの公開に漕ぎ着けました。私は、昨夜一気に読みとおしました。そしていま、自分のなすべきことを、静かに考えています。先ずは、この手記が、ひとりでも多くの人びとに読まれるように、呼びかけます。
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