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2011年3月15日 (火)

東日本大震災について-ベルギーの人びとの受けとめ方-

 ベルギーに住む娘から、この度の大震災についての当地の人びとやメディアの反応について、メールが来たので転載します。

 「私が地震発生を知ったのは、3月11日(金)朝8時のラジオでした。日本時間で同日午後4時ですから、地震発生後1時間少しあとです。そして30分後に、津波のことが報じられました。映像は、地元テレビ局のホームページで、NHK配信のLIVEをみました。菅首相の記者会見の模様と東北を襲った津波の映像でした。その後の30分ごとのニュースのトップは、すべて日本の地震関係でした。
 翌土曜日朝刊は、一面トップおよび計8ページにわたる写真入り特集記事でした。週末の報道番組もすべて、日本の地震ニュースから始まりました。ある番組で建築専門家が、あれだけの大地震に見舞われながら倒壊家屋が少なかったことを指摘し、その理由を、日本家屋の耐震構造とベルギーのレンガ造りとを比較しながら、解説していました。原発事故発生以降は、地震・津波被害とあわせて、原発被害が大きく取り上げられています。
 ベルギーも電力を原発に頼っている国で、私の家から20㎞くらいのところにも、原発があります。テレビのニュース番組では特集が組まれ、原子力関連の専門家が、今回の事故の説明や今後起こりうる事態の予測と対応法などについて、細かく解説しています。テレビ各社とも日本へスタッフを送り込み、彼らの視点から現地報告しています。原発の半径20㎞圏内から避難してきた人たちが、被爆の有無をチェックされている様子を、レポーターは、「まさしく日本人らしく混乱もなく、整然と落ち着いて、すべてが淡々と進められている」と報告しました。ある女性政治家は、「日本とベルギーの間には、いくつも国があって、距離も相当離れているから、今すぐ心配するには及ばない」と云ってました。この政治家は、地球儀を見たことがないのかしら?北極経由の気流を知らないのかな、と思いました。
 まわりの人びとの反応です。その時点で、私が日本にいる家族と連絡が取れないことを知った知人が、日本大使館に問い合わせてみては、とアドバイスしてくれました。週明けには、近くの雑貨屋さん、お昼ご飯をいつも頼んでいるレストラン、配送のおじさん、顔見知りのお客さんなど、みんな心配して声を掛けてくれました。一様にショックを受けているようです。増え続ける死者の数、今なお不透明な被害の全容、避難民の状況、先の見えない原発事故のなりゆき、多くの人びとが受ける生活上の支障、なかなか収まらない余震や、再び起こりうる新たな大地震、等々。皆が異口同音にこれらのことを、話しています。
 経済大国、技術大国、ハイテク先進国といわれ、「金持ちニッポン」の印象が、いまなお強い国にふりかかった今回の大災害は、先のハイチ、スマトラ、インドネシアなどの地震・津波災害とは違った衝撃を、ベルギーの人びとに与えたようです。」

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