赤城山登山
一昨日、福島からの友人たちを迎え、赤城山に登りました。天気は快晴で風もなく、ほどよい冷気が気持ちいい。夜明け前に福島県伊達市を発った友人たちと赤城インターチェンジで落ち合い、カルデラ湖の大沼に着いたのは、10時半ころでした。湖畔の駐車場に車を置き、黒桧山(くろびさん)頂上を目指しました。
登山口に立っていた道案内には、「頂上まで1.1㎞、標高差450m」とありました。リーダーの予定では、1時間30分の行程。一行は、鼻歌交じりに元気に出発しましたが、登山道に入るとすぐに急な上り坂となり、10分も歩くと早速、小休止。「決して無理をしない」が、このグループの信条。
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しばらく登っていくと、眼下に大沼を見下ろすことが出来ました。この大沼をいくつかの山々が囲んでおり、赤城山がカルデラ火山であることがわかります。このあたり道案内には、猫岩と表示されていました。
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登山道脇の急な斜面は、すでに落葉してしまつたミズナラやシラカバなどの落葉広葉樹林となっています。そのシラカバの白い肌に晩秋の太陽が照って、きれいに光っていました。
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「そんなきついコースじゃないよ」と尻上がりの福島弁に誘われて来たのですが、頂上までの1,100mは、ほとんど急な上り坂で、結構きつい。下山してきたひとり登山の若い女性から、大変ですね、気をつけて登ってください、と同情と激励の言葉をもらい、老人たちは再び元気を取り戻し、頂上に向かいました。.
空を見上げると、落葉したナナカマドの枝先に、赤い実が生っていました。葉もなく花もないこの季節、木々の実が目を楽しませてくれます。足元の日陰には、白い霜柱が立っていました。
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登りはじめて丁度2時間、黒桧山頂上(1828m)に到着。10人前後の人びとが、昼食をとっていました。空気は澄み切って気持ちよく、北の方角に日光の山々を眺望し、久々の快晴登山に満足しました。
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下山は、途中出会った初老の夫婦が教えてくれた、駒ヶ岳経由で大沼に向かう2.6㎞のコースをとりました。距離が倍以上になったぶん、傾斜はゆるくなります。青空を背にした黒桧山大神の古い鳥居が、ちょっと神々しく見えます。
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黒桧山から駒ヶ岳に向かう途中、小指の先ほどの球果をいっぱい着けた潅木がありました。帰宅後ネットで調べたところ、オオバヤシャブシだとわかりました。黒桧山から駒ヶ岳の1,200mは、ゆるやかな下りと上りで、1時間の行程でした。
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福島の友人たちは、伊達市と福島市に住む人たちです。3.11以降、原発事故と放射能汚染から逃れられない日々をおくっています。最近になってやっと、県内産牛乳を飲めるようになったとのこと。伊達市の特産あんぽ柿は、県からの加工自粛要請により、今年産はゼロになるようです。皆一様に、若い人たち、特に子供や幼児の健康を心配していました。
駒ヶ岳から大沼までの下り道は再び急傾斜となり、鉄製の階段がつづきました。眼下の大沼が、徐々に大きくなってきます。
そして出発から4時間20分、計3.7㎞の行程を歩いて、無事、大沼に到着。60代中心のメンバー8名は、それぞれに満足して、赤城山登山を終えることが出来ました。
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