紫陽花
鬱陶しい曇天のつづく梅雨期にあって、ただひとつ紫陽花の花が、わたしたちの目を楽しませてくれます。この花を好むものにとっての朗報、「下仁田町に2万株の紫陽花」との新聞記事をみて、早速、現地を訪ねました。
国道254号(姫街道)を下仁田方面に向かって走り、下仁田インターチェンジを越えてすぐの左側斜面に、青色を基調とした紫陽花の見事な植栽がありました。ここが、3haの山林に2万株の紫陽花を植えたという「下仁田あじさい園」です。
園内には遊歩道が整備されており、見学者ののんびり散策する姿が、見られます。淡い青色の紫陽花が、静かで落ち着いており、好きです。品種改良で見事なまでに濃い青色となった紫陽花も、惚れ惚れするような美しさですが、すこし人の作為を感じ、心は淡い青色に傾きます。
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斜面の下の方にいくと、赤紫色のものがありました。青色とのコントラストが、きれいです。
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このあたりは、以前は杉林が放置され藪山状態だったようです。下仁田町の玄関口にあたるところから、町の支援を受けて、地元の人々が協力しあって、「あじさい園」を育ててきた、と休憩小屋にいた当番さんが教えてくれました。2004年に立ち上げて、当初は100人規模で整備に当たったそうですが、現在でも、毎週20人前後の人たちが、除草作業に参加されるとのこと。私たちの竹林整備が、実質3人でやっているのとは、大分違います。ちょっと、うらやましい。
私の竹林での6月の仕事は、紫陽花の挿し木による増殖と、1年苗の定植と決めています。一昨年から挿し木をし、昨年始めて竹林にある溜め池の周りに、1年苗を植えました。そして今年、写真のように見事に咲いてくれました。挿し木からたった2年での開花です。今年も、近くの寺や農家から、若い枝を頂戴し、350本の挿し木をしました。2年後には、開花します。
何年かあとに、竹林のあちこちで、淡い青色の紫陽花が、咲き乱れている様を、夢見ます。
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