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2012年10月24日 (水)

村上春樹著『ねじまき鳥クロニクル』に書かれた戦争の歴史

  先月末、尖閣諸島をめぐる日中間の対立が、日に日に激しくなっていくなかで、村上春樹氏は朝日新聞にエッセーを寄稿し、「国境を越えて魂が行き来する道筋」を塞いではならない、と主張しました(9/28日刊)。この村上氏のエッセーは、その日のうちに中国版ツイッター「微博」に全文の中国訳が出回り、中国の人びとの間に、村上氏への共感の輪がひろがった、と朝日新聞は報じています(10/8日刊)。

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2012年10月16日 (火)

かんら薪能

 週末は、隣り町で催された「かんら薪能」を観ました。ことしで4年目の観賞で、私たちの秋の恒例行事となりつつあります。会場の「楽山園」は、この春完成(再建)した織田宗家ゆかりの回遊式庭園。老いた赤松のまえに能舞台が設置され、その前方両脇に、篝火が用意されています。演目は、狂言「鐘の音」、能「鵜飼」。出演は、毎年お馴染みの、宝生流の皆さん。

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2012年10月 9日 (火)

日中関係改善へ―両国でネット署名がはじまる―

 時を同じくして日中両国で、知識人らの呼びかけによる日中関係改善を求める署名活動が、ネット上ではじまりました。

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2012年10月 6日 (土)

「前の事を忘れることなく、後の戒めとする」・『前事不忘、後事之師』

 1972年9月29日、日中両国首脳は、5日間にわたる厳しい交渉のあと合意に達し、日中共同声明に調印、戦争状態の終結と日中国交の正常化を実現させました。最大の難題のひとつだった日本の侵略戦争に対する謝罪が、次のように前文に明記されました。

 日本側は、過去において日本国が戦争を通じて中国国民に重大な損害を与えたことについての責任を痛感し、深く反省する。

 この日中共同声明の「謝罪」にいたる交渉では、文化的・政治的背景の異なる日中首脳が、その違いを乗り越え懸命に合意に向けて努力しつづけます。この「小異を残して大同を求める」両国の政治家や官僚たちの苦闘する姿は、きわめて興味深く感動的ですらあります。しかし、その「合意」の裏(底)にひそむ日中間の違いは、必ずしも「小異」ではありませんでした。

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