銅版画に記録された3つの戦争
私たちは、戦争とその犠牲を記憶しつづけるために、兵士や住民の残した手記や詩集を手にし、戦争文学や歴史書を読みあさり、戦争を記念するモニュメントを訪れたりしました。いずれも時間をかけてじっくりと、戦争を記憶しつづける行為を行ってきました。そしてここに、銅版画に戦争の悲惨と残酷を刻みつづけた画家たちが、登場します。17世紀ロレーヌ公国の画家ジャック・カロ、19世紀スペインのフランシスコ・ゴヤ、そして20世紀の日本の浜田知明。強烈な印象を残した作品を紹介します。
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私たちは、戦争とその犠牲を記憶しつづけるために、兵士や住民の残した手記や詩集を手にし、戦争文学や歴史書を読みあさり、戦争を記念するモニュメントを訪れたりしました。いずれも時間をかけてじっくりと、戦争を記憶しつづける行為を行ってきました。そしてここに、銅版画に戦争の悲惨と残酷を刻みつづけた画家たちが、登場します。17世紀ロレーヌ公国の画家ジャック・カロ、19世紀スペインのフランシスコ・ゴヤ、そして20世紀の日本の浜田知明。強烈な印象を残した作品を紹介します。
前回の記事で私は、『ドイツ・フランス共通歴史教科書(現代史)』によって、独仏両国が戦後、どのように和解してきたかをみました。共通教科書は、独仏和解の象徴的行為として、歴史的記念式典に手を携えて参加するフランス大統領とドイツ首相の写真を掲げました。左右の立場を超えて、歴史の記憶と両国の和解を啓蒙しかつ先導してきた政治家たちが、教科書で取り上げられ高く評価されることは、至極当然なことです。しかし、最も注目され重視されるべきことは、両国の人びとの間の和解であることは、言うまでもありません。