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2013年11月26日 (火)

「STOP!秘密保護法」 戦前の軍機保護法の教訓

 日曜日の午後、市役所前の高崎城址公園で、秘密保護法案に反対する緊急集会が開かれました。短期間での呼びかけにかかわらず、市内外から150人を超す人びとが、集まってきました。参加者はそれぞれ胸に、「暗黒社会への逆行を許すな!秘密保護法案 廃案に!」と大書したプラカードを掲げました。

 集会では、挨拶に立った弁護士の廣田繁雄さんが、戦前、軍機保護法によって一般市民が逮捕された事例を紹介し、秘密保護法案のもっている危険性を指摘しました。その事件は、1937(昭和12)年、北千島の海軍飛行場の建設にたずさわった元土木作業員のうえに降りかかりました。彼は、食べるものなく物乞いをしたとき、相手に飛行場建設の作業員だったことを話しました。これが「軍機保護法」に触れるとして逮捕され、1年の懲役刑を受けました。
 もうひとつの例は、1941(昭和16)年に発生した宮沢・レーン軍機保護法冤罪事件です。当時北大生だった宮沢は、たまたま見た根室の飛行場について、教師レーンとの会話の中で触れ、それをレーンが米国大使館に情報提供した、という嫌疑で逮捕され、懲役12~15年の有罪判決を受けました。のちに、レーンの通報もなく冤罪だったことが判明しますが、そもそもこの飛行場については、事件前に報道されていて公知の事実でした。
 廣田弁護士は、今回の秘密保護法案は戦前の軍機保護法にそっくりだと指摘し、戦争の前夜には、時の政府は無制限の秘密保護にはしるものだ、と警告しました。

 集会のあとデモにうつり、城址公園から高崎駅を経由し、慈光通りを高崎音楽センターまで歩きながら、休日の夕刻の街ゆく人々に、秘密保護法案の廃案を訴えました。

 

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