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2014年5月 7日 (水)

初夏の里山

 Img_2364_1_2 近くの里山を散策しました。このあたりは、高崎・観音山丘陵の一角にあり、コナラ(小楢)を主体にした雑木林が広がります。

Img_2289_2  4月半ばから、ヤマツツジが咲きはじめ、今満開です。陽当たりが良く明るい場所に多く生えています。しかし、下草刈りや竹伐りなど管理の行き届かない雑木林では、あまり見かけなくなりました。

Img_2235_2 地元の人から「どうしょう坂」と呼ばれている、やや勾配のきつい坂の道端には、マムシクサ(蝮草) の花が、あちこちで咲いていました。直立した花茎の先端に黒紫色の苞があり、一風変わった花の姿を見せています。秋になるトウモロコシに似た赤い実も、風変りだけど、おもしろい。

Img_2247_2 毎日犬の散歩道となっている尾根道で、タテヤマリンドウ(立山竜胆)を見つけ驚きました。毎年、尾瀬ヶ原で見ることのできる山草で、植物図鑑には「高山の湿地に生育する」と書いてあります。あるいは、別種のリンドウなのかな❓

Img_2373_3 落葉灌木の白い小さな花が、あちこちに咲いていました。コバノガマズミ(小葉の莢蒾)。秋には赤い実が、いっぱい生ります。初夏の白い花は、この花を皮切りに今後、ニセアカシア、エゴノキ、ヤマボウシ、ノイバラとつづきます。

Img_2341_2 この春から、観音山丘陵のヤマザクラを守る会に参加しています。雑木林に生えているヤマザクラを育てていくため、その周りの下草や灌木、あるいは競合する樹木を伐採します。その作業現場で、チゴユリ(稚児百合)の小群落を見つけました。自宅近くの里山では、チゴユリは年々減少し、今ではすっかり稀少となりました。

2014_05_07_015_5  里山散策を終えて帰宅すると、庭のヤマモミジの巣箱から突然、シジュウカラ(四十雀)が顔をだし、飛び立っていきました。2014_05_07_027 しばらくすると、嘴に大きな青虫をくわえた親鳥が戻ってきて、早速、巣箱の中に消えていきました。巣の中では、こどもたちがチーチー鳴いています。巣箱に向かってカメラを向けていると、ヤマモミジの上方にいた他の親鳥が、ジージージーといった警戒音を、さかんに発しました。
 庭の木に巣箱をかけたのは5,6年前のことですが、野鳥が営巣し孵化に成功したのは、今年が初めて。シジュウカラのこどもたちの飛び立つ日が、楽しみです。

Img_2477 今朝やっと、純白のボタン(牡丹)の花が咲きました。連休に来た兄たちには間に合いませんでしたが、その代わりいち早くやってきたのが、いっぴきのミツバチ。全身花粉まみれで、花の蜜を吸っていました。

 緑映える初夏、草や木の花が咲き、虫や鳥や獣たちが交わり、人びとが浮き立つなか、しかしやっぱり、気分はいまだなんとも重苦しい。原因は、テレビの画面に映るこの国の宰相・安倍晋三。集団的自衛権の閣議決定により、日本はアメリカとともに戦争をする国家へと突き進まんとしています。これは何としても、阻止しなければなりません。

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