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2015年4月30日 (木)

大般若・先祖祭そして本堂大改修工事

 昨日、毎年恒例の甘楽町宝積寺で開催された大般若・先祖祭に参加しました。この日はお盆やお彼岸とともに、自分の身近な死者たちを弔う大切な日として、お参りします。仏教徒になったとの自覚はなく、また仏典あるいは仏教に関する書物を読むわけでもありませんが、この20数年、生活の習慣となりました。Img_6823

 釈迦如来像が安置された本堂には既に、檀信徒たちが大勢詰めかけていました。やがて鐘の音を合図に、この寺の住職が導師となり、20名近い僧侶をともなって入場、大般若会が始まりました。この会でいつも興味深いのは、「転読」といわれる儀式です。五人づつが相対座し、大声で「諸法皆是因縁生・・・」と唱和しながら、大部の経典をパラパラと読誦するパフォーマンスです。六百巻にもなる大般若経が、二十分ほどでたちまち読了となりました。Img_6832 大般若会につづき、先祖祭が始まりました。檀信徒の先祖を供養するお経が唱えられ、すべての檀信徒の家名が「○○家先祖代々」と読み上げられました。以前は、導師が四百戸弱の檀家名をひとりで朗朗と唱えあげていたのですが、今は八人の僧侶が同時に、分担して唱えています。だから、時間が大幅に短縮されました。Img_6837 宝積寺では現在、本堂大改修工事に向けた準備が、進められています。現在の本堂は、1790年(寛政二年)の大火災で伽藍が焼失した後、1793年(寛政五年)に再建されたもの。築後二百年以上経って老朽化が進み、シロアリやキクイムシにも蝕まれて、建物の安全性や耐震を危惧されていた、というもの。改修には2億円以上の費用が掛かります。これは主として、檀信徒からの募金によって賄われる計画です。檀家からは、戒名によって30万円、50万円、80万円とランク別に勧募されます。すでに80%を超えた寄付が集まったとのことでした。こうして貴重な文化財が、住職と檀信徒という純粋な民間の力によって、保護されようとしています。Img_6845

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