ヤマザクラを愛でる―高崎・観音山丘陵にて―
目的地は、観音山丘陵の一角にあり、昨年初夏からヤマザクラ保護のためのボランティア活動をしているところ。作業は、毎週木曜日の午前中、ヤマザクラの自生する山に入り、下草刈りや競合樹の伐採などを行っています。 この地は、高崎藩の御用林だったため伐採を免れ、今なお昔の姿を留めている、と会のリーダーが教えてくれました。また、ヤマザクラと大山桜系のサクラが混在する全国でも数少ない丘陵地帯だそうです。
ヤマザクラはソメイヨシノと違い、個体変異が多い。だから花弁の色も、かすかなピンクのかかった白色からソメイヨシノと変わらない淡紅色のものまで、多様です。また、開花時期も一様でない。すでに満開の樹もあれば、いまだ蕾みを膨らませつつある樹もありました。ヤマザクラの花見期間は、長い。
昨年夏に下刈りしたばかりの場所にあるヤマザクラは、下枝が上がり、花は頂上部でのみ咲いていました。今後、太陽光をいっぱい受けて、樹冠が広がり花が増えていくことを期待します。
山道を歩きながら空を見上げると、針葉樹と常緑広葉樹の間から、満開のヤマザクラが見えました。天空の青と花の淡紅色のコントラストが美しい。
落葉樹の樹間からも、天空にのびやかに伸びたヤマザクラを、見ることができました。多少なりとも汗をかいた山での花見に満足し、地区での道路清掃に間に合うよう、家路を急ぎました。
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