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2015年5月27日 (水)

金 時鐘 著『朝鮮と日本に生きる―済州島から猪飼野へ』を読む

従軍慰安婦問題や産業革命遺産群の世界遺産登録など、歴史認識にかかわる韓国からの執拗な日本批判は、どこから来るのでしょうか? それは、韓国の人びとが記憶しつづけ、日本人が忘却してしまった日韓(日朝)の歴史の核心、日本の朝鮮植民地統治にあります。私たちはいま一度、この植民地支配の歴史に、真摯に向き合わなければなりません。〈在日〉詩人・金時鐘氏の回想録『朝鮮と日本に生きる―済州島から猪飼野へ』(岩波新書、2015/2/20刊)は、金時鐘氏の86年間の朝鮮と日本での凄絶な生き方を通して、日本の植民地統治の「業の深さ」を教えてくれます。

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2015年5月16日 (土)

里山は新緑の季節、しかし・・・

一昨日遠くに、今年初めてのホトトギスの鳴き声を、聞きました。毎年、この時期にやってきて、「キョッキョ キョキョキョキョッ」とにぎやかに鳴きながら、里山を飛び交います。雑木の山では、エゴノキの小さな白い花が、枝からぶら下がるように咲きはじめました。こうして、エゴノキの白い花が咲きホトトギスが飛来しはじめる頃になると、里山の新緑も一段と濃さを増し、樹の陰が気持ちいい。群馬は連日30度を超え最早、夏そのものです。 

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2015年5月 5日 (火)

丸山眞男稿『憲法九条をめぐる若干の考察』(1965/6)を読む

 5月3日、高崎の群馬音楽センターで開かれた「第31回憲法記念日集会」に参加しました。この10年、毎年参加することが、恒例となりました。今回は、弁護士の宇都宮健児さんの「戦争をする国づくりを止め 憲法改悪を許さないために」と題した講演会がありました。宇都宮さんは、「憲法改悪の動きはピンチではあるが、あらためて日本国憲法の立憲主義の理念や国民主権・基本的人権の尊重・恒久平和主義の原理を日本社会に定着させるチャンスでもある」と力強く語りました。約二千席の会場を埋めた参加者から、大きな拍手が起こりました。

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