里山は新緑の季節、しかし・・・
一昨日遠くに、今年初めてのホトトギスの鳴き声を、聞きました。毎年、この時期にやってきて、「キョッキョ
キョキョキョキョッ」とにぎやかに鳴きながら、里山を飛び交います。雑木の山では、エゴノキの小さな白い花が、枝からぶら下がるように咲きはじめました。こうして、エゴノキの白い花が咲きホトトギスが飛来しはじめる頃になると、里山の新緑も一段と濃さを増し、樹の陰が気持ちいい。群馬は連日30度を超え最早、夏そのものです。
この時期、山や竹林に囲まれた生活は、ただ快適ばかりではありません。草や木が息を吹き返すと同時に、その陰で虫や獣たちが蠢きはじめます。当面の敵は、毒虫。
4月末日、ヤマザクラの下草刈りに山に入ったとき、左手首に違和感を感じたので見てみると、厚手の作業手袋に血が滲んでいました。はじめは痛くも痒くもなかったのですが、とりあえず消毒液で消毒し痒み止めを塗って作業をつづけました。しかし時間が経つにつれ、刺された跡は徐々に赤黒く変色し、大きさも直径3㎝ほどに広がりました。そして、左手首全体が、腱鞘炎を起こした時のように痛み始めました。帰宅後、皮膚科の医者に診てもらいました。毒虫が原因だろうとのこと。処方された痛みや痒み止めの塗り薬を塗布し、炎症防止の飲み薬を飲みましたが、それから数日の間、手首の痛みは引きませんでした。
それから10日後の日曜日、今度は竹林で笹や篠竹を伐っていたとき、左腕全体にブツブツのかぶれ跡が広がり、たまらなく痒くなりました。これは多分、毛虫の毛に皮膚が反応したのだと思います。10日前の毒虫による刺し傷が、やっと治った頃に、再び毛虫の毛に刺されたのです。先の痒み止めの薬が、再び役に立ってしまいました。
以上は、私のこと。次は、家内のこと。
4月末の朝、いつものように茶を飲むために椅子に座ろうとした瞬間、彼女は大声あげ右手を振り払いました。その右手からは、10センチほどのムカデがふるい落とされました。
5月連休のある夜、家内は寝るためにベッドへいき、掛布団に手を突っ込んだ瞬間、大きな悲鳴をあげました。手は激痛に襲われ、べそをかきました。掛布団を捲し上げてみると、何とムカデがベッドの下に逃げていくところでした。
そして一昨日の晩、夕食のためテーブルに着いた家内は、妙に顔をゆがませ、無言まま立ち上がって突然、ジーパンを激しく脱ぎ捨てました。するとジーパンからムカデが這い出てきました。
「むかし捨てた男が化けて憑りついた」と冷やかす私に、彼女は、「これは大地震の前兆だ」と、神妙な顔になりました。山里の生活も容易ではありません。
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鉾田市に住んでいます。バブル期に建てられたおもちゃみたいな別荘が空家か廃屋になり無残な風景の地です。
ここには戦前陸軍飛行場があり、特攻隊の1番隊が飛び立った地だそうです。
蕨とツバナが家の前の空地に繁茂して、今年はワラビ、蕗などをいやというほど食べました。また、家の周りは蟻地獄でいっぱいです。
農村ですが、いわゆる「里山」ではなく、ビニールハウスが立ち並ぶ広大な平地です。
沖縄の記事を読みました。リンクも見ました。
投稿: | 2015年5月18日 (月) 08時55分