「沖縄慰霊の日」をまえに沖縄戦の真実を読む
明日6月23日は、沖縄慰霊の日です。70年前のこの日、沖縄守備隊である第32軍司令官・牛島満中将と参謀長・長勇中将が、摩文仁の軍司令部地下壕内で自決し、守備軍としての組織的抵抗は終わりました。しかし、その後も米軍の苛烈な掃討作戦のなか県内各地で散発的な戦闘はつづき、9月7日の降伏文書調印による戦争終結に至るまで、多くの犠牲者を出しつづけました。史実として沖縄戦終結の日は9月7日ですが、沖縄では、沖縄戦の戦没者を慰霊し平和を祈る日として、6月23日を「沖縄慰霊の日」と定め、毎年記念行事を行っています。「沖縄慰霊の日」は、沖縄県民とともに本土に住む私たちが、沖縄戦の記憶を未来の世代につないでいく、大切な記念日です。そして、犠牲者たちの現代人へのメッセージは、「日本軍は住民を守らなかった」という沖縄戦に関する核心的な史実です。