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その前日、ユンカーマン監督の舞台挨拶があったところなので、月曜の朝10時半からの上映は数人程度の観客だろうな、と思って出かけたところ、この小さな映画館に30人を超す人びとが入っていました。2週間ほど前に見た塚本晋也監督の『野火』は、同じ映画館で、10人足らずだったのと比べ、このドキュメンタリー映画の観客数の多さにちょっと驚きました。沖縄への関心の強まりを感じました。はたして観客の期待通りこの映画は、沖縄の過去と現在を知り、その未来を考えていくうえで、このうえなく貴重な映像群を、提供してくれました。以下、この映画をみて印象深かったシーンを、採録シナリオを参考にしながら、紹介します。
7月20日、鶴見俊輔さんが亡くなられました。鶴見さんは、自らの戦争体験を通して、国家を超えた市民の立場から、戦後の民主主義と平和、つまり日本国憲法の再活性化に一貫して闘いつづけた、知識人のひとりでした。私の記憶にある鶴見さんは、かつては「ベ平連」の指導的な活動家であり、そして現在は「九条の会」の呼びかけ人のひとりでした。