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2016年2月 9日 (火)

「3・11」から5年。忘れてはいけないこと。その2

 巨大津波の犠牲は、圧倒的に「死者」となって表徴しました。そして、地震・津波のあと発生した東京電力福島第一原発事故の犠牲は、「死者」と同時に放射性物質の拡散による「被ばく」と「避難」として現われました。原発事故による「死亡」は、避難途中あるいは避難先での過労死や自死を特徴とし、「震災関連死」と表現されました。また「被ばく」と「避難」は、「311」という言葉だけではくくり切れず、「311後」何年つづくとも知れない、10年とも100年とも、あるいはそれ以上の時間をも蔽う犠牲となりました。

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2016年2月 8日 (月)

「3・11」から5年。忘れてはいけないこと。

  前回、「東日本大震災・福島原発事故 報道写真展」の予告記事を掲載しました。ポスターとチラシには、朝日新聞社から提供された写真の間に、この写真展の趣旨として「「311」から5年。忘れてはいけないこと。」と書きました。そこで、あらためて、2011311日の直後から半年ほどの間に書かれたり語られた言葉を、読みなおしました。そして、これらの言葉から、「忘れてはいけないこと」を考えます。まず、津波被災者の手記を読みます。(月刊誌『世界』別冊2012/1/1刊から一部抜粋)

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