「さよなら原発アクション in 群馬」で詠まれた詩
日曜日、高崎城址公園で開かれた「さよなら原発アクション」に、連れ合いとともに参加しました。春とはいえいまだ寒さの残る曇り空の下、昨年にも増して大勢の市民が、参加していました。「3・11」から5年が経っても、脱原発を求める市民の勢いに、衰えは感じられません。
集会では、福島県から駆けつけた元高校教師の大貫昭子さんが、「福島にいると希望は見えずらい。だから、闘わなければ未来は手に入らない」と発言しました。そして、福島の詩人が作ったという詩を、一つひとつの言葉をかみ締めるように、静かに読みました。
原発はいつの日か
必ず人間に牙をむく
この猛獣を
曇りない視線で看視するのが私たちだ
この怪物を絶えず否定するところに
私たちの存在理由がある
私たちがそれを怠れば
いつか孫たちが問うだろう
「あなたたちの世代は何をしたのですか」と
集会とデモから帰宅後、この詩についてネットで検索したところ、立命館大学の安斎育郎さんを紹介するサイトに引用されていました。それによると、この詩は、安斎さんの知人である楢葉町の宝鏡寺住職・早川篤雄さんにかかわるエピソードに出てきます。1984年、福島第二原発をめぐる訴訟の一審で敗訴した時、原告のひとりであった早川さんは、今は亡き親友が詠んだ詩が現実となり怒りと悔しさに震えた、と記しています。詩人の名前は、87年に54歳で亡くなった先輩教師、吉田信(まこと)。
先に「3・11報道写真展」を一緒に取り組んだ仲間とともに4月、福島の被災地を訪ねます。その訪問先のひとつに、楢葉町・宝鏡寺が予定されており、住職の早川篤雄さんの話を聴くことになっています。
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