里山散策
雨の多い秋です。朝の里山歩きが、すっかり減りました。この日曜日、久しぶりに快晴に恵まれ、近くの里山を散策しました。 アケビ(木通)の果実が生っており、すでに多くが熟して縦に割れていました。茎の木部は利尿剤等となる生薬・木通から、この漢名が宛てられています。かつて好奇心から食してみましたが、さほどうまいとも思いませんでした。
10月にもなると、山野草の実が赤く色づいて、美しい。 ヒヨドリジョウゴ(鵯上戸)。ヒヨドリが好んでこの実をついばむところから、この名があるといいますが、冬になっても結構残っています。ただ、山道沿いのそで群落の小灌木に巻き付いているため、刈払機で刈り取られてしまうことが多い。
コバノガマズミ(小葉の莢蒾)。5月の小さな白い花とともに秋の赤い果実が、里山を散策するものの目を楽しませてくれます。
山の切通しの崖の上から枝が垂れ下がってきた、葉を落とし実ばかりとなったコバノガマズミ。
2,3年前のこの時期、「ヤブマメ」として写真をアップしたこの野草は、トキリマメ(吐切豆)というのが、正しいようです。赤色の莢(サヤ)の中には、つやのある黒色の種子が2こ入ってます。
近くの里山は、どこにでもある平凡な丘陵地ですが、目を皿にして山野草たちを眺めれば、春は花、秋は果実の美しい姿を、惜しげなく見せてくれます。
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