観音山丘陵(高崎市)をちょっと散歩
植物園駐車場の一角に、「イノシシ出没注意!」の看板。昨日ニュースで、桐生市でイノシシに襲われ死傷者が出た、とやっていた。同じ観音山丘陵の一角にある自宅周辺にも、イノシシが出没し、けが人も出ている。ただ、昼間に見かけてた人は、ほとんどいない。 駐車場から染料植物園へ向かう途ちゅう、スギ・ヒノキや落葉高木類の混交林のなかをゆく。いつになく歩く人多く、互いに挨拶を交わし合う。 染料植物園の門前を素通りし、ひびき橋に向かう途ちゅう、きれいに紅葉したニシキギの木があった。 木道は、フラットでやさしく歩き良く、このコースで一番快適なところ。このあたり、シラカシ、アラカシ、シロダモなどの照葉樹が多い。 ひびき橋たもとの四阿で休んでいたところ、スルスルと頭上から降りてきたものがあった。蝶か蛾の幼虫か。色がきれいなので、思わずシャッターをきった。 ひびき橋は、長さ120メートル谷からの高さ30メートルの、本格的なつり橋。渡るのは主に、このコースを散歩道としている近隣の人たちで、観光客が来ることは稀なよう。 今日もすれ違ったのは、前方から来たこのひと組だけ。さかんにカメラのシャッターを切っていた。つり橋の真ん中あたりはすこし揺れ、同伴した連れ合いは、緊張して笑顔をなくしていた。30メートル下の谷を見下ろしたら、ゾクッと来た。 ひびき橋から北の方向を眺望すると、白衣観音が立っていた。 ひびき橋を渡り、ゆるい坂道を登ったつきあたりに、道案内の看板が立っていた。左・百衣大観音、右・洞窟観音。左側へゆく。 白衣観音の手前には、うどんやそばも出すみやげ屋が数軒あり、その一軒の店先に、売り物の雑多な置物のなかに本物のフクロウがいた。横向きの犬のすぐ左、向かって右方向を見ているフクロウがそれ。
高さ42メートルの観音様は、さすがに大きい。1936年建立、今年80歳を数えた。雲一点ない青い空に、観音様の白色が映える。 観音様の足もとに、白色のサザンカが咲いていた。 白衣観音の裏手、高崎市内から染料植物園へゆく途中に、野鳥を観測するバードハウスがある。ここが観音山野鳥の森の入り口になっている。バードハウスをのぞくと、3人の老人がおり、ひとりは野鳥用の巣箱づくりに励んでおり、他のふたりは、その様子を見ていた。そのひとりが、野鳥たちはまだ種類少なく、年明けになるとにぎやかになるから、その頃にきなさい、と親切に教えてくれた。 そこで年明けに来たとき、バードハウスでの探鳥と、野鳥の森を散策しながら野鳥観察を楽しむことにした。 バードハウスをあとに、車を止めた染料植物園の駐車場に向かった。途中、三叉路があり、右方向に重度の知的障害者支援施設「国立のぞみの園」があり、左方向に染料植物園がある。左に曲がった。 紅葉したナツヅタが、道端にあった。1時間余の観音山丘陵の散策は、気分よく終わることができた。
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