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2016年12月13日 (火)

冬到来―野菜を乾燥させる―

 最低気温が氷点下を記録しました。車のフロントガラスは、霜が降りて、まっ白です。この季節になると、つれ合いは野菜の乾燥と柚子のジャム作りに、多忙を極めます。Img_2568

 柚子のジャム作りは、10数本の柚子を栽培する隣の農家から、市場出荷できない撥ね物を大量にもらい、この季節恒例の作業になります。柚子ジャムは、自家用以外は普段、野菜や果物をもらう数軒の農家への返礼品として利用します。物々交換のための大切な品物です。ここ数年は、キウイフルーツもジャムメニューに加わりました。Img_2489_2 数年前から、ジャム作りに加え野菜などの乾燥をはじめました。群馬県は北部の利根地方を除き、冬期は晴天がつづき空気も乾燥して、野菜などの乾燥には最適な土地柄です。こうした気象条件を生かし以前は、生のこんにゃく芋を薄くスライスし、天日干しで作る荒粉(切干こんにゃく)を作っていました。しかし現在では、荒粉づくりは極めて稀となりました。先日、下仁田町から南牧村にかけて、こんにゃくの切り干し風景を探しましたが、とうとう見つけることはできませんでした。 Img_2494 近隣の農家では、この晴天・乾燥を生かし、大根の漬け物や薩摩芋の干し芋、あるいは干し椎茸をつくり、即売所で販売したり自家用に使ったりします。我が家では、今年は人参の葉を乾燥させ、それを粉末状にして、料理に彩りを添える振りかけに使っています。冒頭写真の小瓶に入った緑色粉がそれ。Img_2519 また、柚子をみじん切りにして天日干しにすると、柚子の香りの良質な薬味ができます。色も鮮やかなオレンジ色となり、こちらも料理に彩りを添えます。Img_2538 乾燥野菜と言えば、切り干し大根も欠かせない。Img_2516 そして干し柿。

 野菜や果物の乾燥には、保存食化と高付加価値化と可食化の3つの側面があるようです。切り干し大根や干し芋は、保存食化と高付加価値化、干し椎茸は高付加価値化、そして干し柿は渋柿の可食化が主たる目的といえます。農村生活でよく経験するのは、野菜の豊作による価格暴落、あるいは売れ残りの続出。そうしたとき力を発揮するのが、冬場では、野菜の乾燥化です。単に保存可能となるだけでなく、多くの場合が、付加価値を高めます。このことは、非農家にとっては、農村生活の楽しみのひとつでもあります。










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