思想劇 ヴィクトール・E・フランクル著『もうひとつの〈夜と霧〉ビルケンヴァルトの共時時間』を読み解く
19年前、アウシュヴィッツを訪ねるにあたりテキストとしたのが、フランクルの『夜と霧 ドイツ強制収容所の体験記録』でした。絶望的な強制収容所のなかで、精神的な自由を維持しつづけた英雄的な人びとの話に、こころ打たれたことを記憶しています。今回、この本を読み返してみて、ただ一か所、それもたったの一行に、オレンジ色のマーカーが付けられているのを発見しました。
「私はここにいる―ここに―いる。私はいるのだ。永遠のいのちだ……。」
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